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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分だけの道   あほーどり

 どこかへ旅行に行きたくなったときに、実際旅行するには二通りのやり方がある。まず、行きたい場所が具体的に決まってない場合に、旅行案内などをみて大体の行き先を決めるやり方である。この場合、さらに専門書を読むなどして詳細な情報を得るので、名所を見逃すなどの失敗をする心配がない、安全な方法である。
 もうひとつは、行く場所を最初から決めてしまって、案内などには頼らずに気ままに見て回る方法である。これは、名所を通り過ぎてしまうなどの危険性を持っている。
 しかし、前者の方法は、案内書などと同じ様なことしかできない、と考えることもできる。逆に後者は、どんな案内書にも書いていないよいものを見つけることができるかもしれないという可能性を秘めている。
 私は、型にはまったものでなく、自分らしい方法で物事を進めたい。そのための方法として第一には、逆転の発想することである。  
 幼いころのトーマス・エジソンは、学校の勉強に対して常に疑問を投げかけていた。算数の時間には、一足す一がなぜ二になるのか、国語の時間には、なぜAはピーと発音しないのか、などといって教師や親たちを困らせていたという。しかし、結局はこの疑問を持ち続ける力こそが多くの発明を作るという結果を残した。他人によって作られた当たり前のことや、常識に対して疑問を持ったり、反対のことを行ってみたりすることは、新しい発見をする最も簡単な方法であろう。
 第二の方法としては、他人の独自のアイデアを積極的に認めてゆくことである。 
 私の所属しているサークルは、合宿の際には一年生がゲームを考えて行き、宴会の席で行うという慣例がある。去年の合宿では私たちの学年が担当で、内容は無難なもので決まりかけていた。しかし、ある一人が、奇抜な内容のゲームを提案してきた。それに対し、私を含めた面々は一時反対したが、彼に押し切られる形で決まった。実際に合宿で行ってみると、思いのほか場は盛り上がった。誰も思いつかないからこそ、しらける可能性もあるが盛り上がる可能性も高いのだと感じ、何事も挑戦してゆくことが大事なのだと思った。
 確かに、既存の方法は安全であり、ある程度正しい道であると認められている。しかし、あらゆる面で、人生は自分で切り開くからこそ面白いのではないだろうか。先人がすでに試した道を続いても、その人と同じ結果しかえられないことがわかっていては情熱や興味ややる気は、薄れていってしまうに違いない。
 日本人は周りに合わせてしまうという特徴を持っているとよく言われる。逆に言えば、その中で奇抜なことを行えば目立ち、有名になることができる。そのような目的でなくとも、独自の事を行うことは、自分だけでなく周囲にも影響を与えることが考えられる。人生をよりスリリングにし、技術などの革新も行うためにも、他人に流されない独自性を維持してゆくことが大切である。

   講評   mako

 歴史実例や体験実例がいいね。結びの段落では自分の考えをしっかりアピールしていてよかったです。
 このごろは個性や独自性の大切さに目を向ける人が増えてきましたが、それでも日本人はあまり得意ではないかもしれませんね。どこか目立つことに対する抵抗があって、謙虚が美徳だという意識が根強くあるのかもしれません。
 その反動で、本当は自分だけのよさを広く認めてもらいたいという欲求を案外強く内に持っているような気もします。
 服装で話題になったスノーボードの選手がいましたね。服装の乱れととる人もいれば、おしゃれだと言う人もいておもしろかったなあ。若い人たちの中にも常識外れだと言う人もいて意外でした。わたしは、開会式ならともかく、みんながおそろいの制服を着て行くこと自体、奇妙だなあと思ったのですが……。こんなふうに、あれこれ言われることを恐れていたら何もできないね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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