国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   雑草の良さ   りす

 自転車がやっと通れるぐらいの路地に草が生えてある風景があり、心ひそかに楽しんでいた。ある秋、黄褐色に熟したエノコログサをながめていると、となりの家のおばあちゃんが近づき、色々話すようになり、仲間意識を持つようになった。しかし、スミレがさいて、来年はもっと増えるだろう、と思っていたが、おばあちゃんがほうきとちりとりを持って、草むしりをしていき、さらに、下水道工事が始まって地面がほりかえされ、ほうそうされてしまい、ネコジャラシなどそれ以来路地から姿を消してしまった。このような、草に対する人間の態度は場所によって変わり、ハイキングに行けば長所を言い、自分の庭では短所を言うのだ。
 このようなことはぼくの学校ではたくさんある。まず、ほうそうされたコンクリートと雑草やしばふがある運動場についてだ。よく先生がケイドロなどをする時、
「走って、コンクリートの所へ出ると、そくアウトにさせる。」
と言うぐらい、コンクリートは危ない。ぼくも、こういう体験をしたことがある。コンクリートの所で転ぶと、まるで、ドライアイスをさわったかのようにひりひりする。逆にしばふの所や運動場というのは、ごつごつしている所をのぞいて多少すりきずを負うだけで済む。その役割をしているのが雑草だ(少しだけだが…)。だから、少し雑草が生えてきたからぬこうではなくて、少しぐらい生えていたほうが、より安全になると思っておいたほうがよいと思う。
 しかし、あまり増えすぎると、少しはぬかなくてはならない時がある。よくみんなも学校で雑草抜きをしたことがあると思うが、これまた大変だ。まだしばふのような小さい雑草は少し力を入れるだけで抜けるものもあるが、たまに約五十センチメートルもある雑草もある。おそらく前の抜き忘れであろうかというものだ。こんなにも成長しているので、根がとても長いので、二人がかりで抜くこともある。しかも、葉脈で切れる人もいるだろう。もうこんなに苦労するのだったら、いっそうのこと雑草の無いコンクリートにしてしまえ、と思う人がでてくるかもしれない。むしろでてくるだろう。清潔でいいかもしれないが、さっき書いたように転ぶと危険だ。二酸化炭素の問題も出てくる。つまり、一見汚い雑草も「たて食う虫も好きずき」のように雑草には色々な特徴を持っているが、これをどう活用するかが問題である。
 人間にとって自然とは、これからどう活用していくかの道具であり、雑草もその一種として働いている物である。自然にはいろいろめんどうな所もあるが、できるだけ科学の力を使わずにどう活用するかというのも、人間の後の試練(問題)であり、がんばっていきたいと思う。そう思いながらぼくは、他に雑草を中心としてどういう活用方法があるのかをかんがえている。

   講評   hamati

 いよいよ小学校最後の一ヶ月になりましたね。進級テストもがんばりましょう。


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