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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   団長の1ヶ月   きなろ

「がんばれー。」
今日は、第37回運動会。こんな声援が飛ぶ中で、僕は赤組応援団長として、赤組の応援団、そして赤組を引っ張ってきた。
 この日を迎えるまでには、いろいろなことがあった。
 5月の初め。今日は、今年の応援団長を決める日。僕は、今までずっと、応援団、そして応援団長にあこがれていた。やり方は、昨年の応援合戦(赤組と白組それぞれの応援団長が文を考え、その文を運動会の気合いれとして読み合うこと。)を団長に立候補した人が読み上げるだけ。だがそこで、気合がなければ即脱落。気合が最も高いものが応援団長となる。そのオーディションが終わり、先生の口から応援団長の名が出る。
「副応援団長 ————」
副応援団長でもない。どうしよう…。これで応援団長でもなかったら…。いや、でもまだ望みはある。複雑な思い。希望か、絶望か、五分五分だ。
「応援団長。」
来た。
「○○○○。」
「っしゃぁ〜。」
そのときの気持ちは、文には書き表せないくらい嬉しかった。しかし、なれただけでは喜べない。これからは過酷な試練が待ち受けている。旗振りの朝練や、応援合戦の文の作成等があるのだ。旗振りの朝練は、朝8時前までに来なくてはならないという厳しいものであった。しかしそんなものは気合と熱血でぶっ飛ばした。そして1ヵ月後。ついに運動会。「勝つ」という気持ちしか頭の中にはなかった。だが、違う。想像していたのとは反対だ。だんだん差が広がっていく。しかも白組が勝っていく。勝つという気持ちが帰って油断させたのか、いやな予感がする…。気のせいだ。午後で逆転するだろう。食事の後、午後の部。予感が的中したのか、全体練習では勝ち続けていた全校競技が、負けた。ほぼ赤組の負けが確実になった。最終競技高学年の部リレー。応援だけですべての声を使い果たした。奇跡の大逆転を狙うんだ。緊張。今までにない、疲れ。勝たないとすべてが水の泡だ。結果は、負け。悔しい。悔しい。それ以外はもう言えない。その悔しさは、まるで最愛の人を失ったときのようだ。
 弟の緊張した例もある。入学式のときだ。教室に行って、お母さんがいなくなり、どこへ行ったら良いか、どうしたらいいか、わからなくなって緊張したそうだ。分からないこともない。
 緊張しているときは、頭がごちゃごちゃのときだ。人間にとって緊張は、悪影響を及ぼすものだと分かった。
「がんばった。」

   講評   kou

 応援団長として一生懸命がんばる姿がとてもよく表れた作品です。その真剣さが読み手の気持ちにひびきます。
応援団長に選ばれてから練習を積み、いよいよ本番をむかえるまでの過程や時間背景が最初の作文よりずっとわかりやすく書けているところはさすがです。

 次週は進級テストです。1200字目指してがんばりましょう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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