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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   どこかへ旅行がしてみたくなる(感)   まいう

□例えば旅行がしたくなると同時に最初から賽をふって行く所をきめてしまう。あるいは偶然に読んだ詩編か小説かの中である感興に打たれたような場所に決めてしまう。そうして案内記などにはてんでかまわないで飛び出して行く。そうして自分の足と目で自由に気の向くままに歩き回り見て回る。こういう変わり者はどうかすると万人の見るものを見落としがちである代わりに、いかなる案内記にもかいてないいいものを掘り出す機会がある。
これを読んで私が一番感じたのは、既成の安全なやり方ではなく、危険もあるが成長もある自分らしいやり方で物事に取り組むべきだということである。「当易の主題」
□そのためには第一に、失敗を恐れないことである。「複数の方法一」物事にもよるがひらめきを大切にいろいろチャレンジすることだ。石橋をたたきたくなりそうなら、失敗してもダメージが少ないところから始めるのも一つである。私は車の免許を持っているが、車は持っておらず、運転しなくなって何年も経つ。数年前にカーシェアというシステムを耳したが、当時はまだ私の周りで利用できる環境になかった。それが昨年ネットを検索していてようやく私の身近でも利用できることを知り9月に会員登録をした。登録した当初はこれからは手軽に車を運転できるとモチベーションが上がっていた。しかし、ほんとうにしばらくぶりだったので念のためペーパー免許の教習を受けてからとしているうちに腰が重くなって利用せずにいたが、先日ようやく利用にこぎつけた。途中失敗を恐れて先延ばしにしようとしたり、利用してみて慣れないし忘れてしまっていることだらけで何度も中断しかけたが、終わってみて今後改善すべき課題もわかったしやりきった安堵感も味わうことができた。「体験実例」
□第二には、周りの社会が、自分らしいやり方というものを評価してあげることだ。「複数の方法二」例えば、ノーベル化学賞受賞者の田中耕一の研究成果に対する評価がいい例である。「タンパク質の重さをはかるには、分子を一つずつイオンにして分析機器にかける必要がある。しかし、タンパク質はレーザーでこわさずにイオン化するのが非常に困難であった。問題はタンパク質のようなたいへん大きい分子(高分子)は、レーザーの熱でバラバラに壊れてしまうということであった。そこで田中達の研究グループは考えた。「タンパク質のような高分子に何か特別な物質を混ぜてイオン化することで分子を保護できないものか」。考えた末、レーザーを吸収しやすい金属微粉末を混ぜればタンパク質の破壊がくい止められるのではないか、という結論に達した。そんなある日、実験中に、別々の実験で使うつもりだったグリセリンとコバルトの微粉末をまぜてしまうという失敗をしてしまった。普通なら使いものにならない試料は捨ててしまうだろうが、田中は「捨てるのはもったいない」と考え、分析してみることにした。すると、今までずっと求め続けていた結果がはじめて得られたのだ。なんと溶液中の高分子がそのままイオンの状態になったのだ。 思いもよらない成果は、タンパク質をイオンの状態にすることを可能にした。田中のグループはさらなる解析と検討を重ね、「ソフトレーザー脱離法」としてタンパク質をイオン化させる方法を完成させた。この功績が評価され、ノーベル賞が授与された。「歴史実例」
□確かに、これまでの先人が残してくれた遺産をしっかりと継承することは大切である。車輪を発明する人は一人でいいという言葉がある。しかし、時には新しい車輪を発明しようとする人も必要なのである。「反対意見への理解」失敗を恐れない人には、思ったことを実現する能力がある。「自作名言」だから、既成の安全なやり方ではなく、危険もあるが成長もある自分らしいやり方で物事に取り組むべきだということである。「当易の主題」例えば物事を始めようとする時、最初から賽をふって行く所をきめてしまう。あるいは偶然思いついたことを実行してみる。そうして自分の頭と体を自由に気の向くままに働かせてみる。こういう変わり者はどうかすると万人と同じことができない代わりに、いかなるマニュアル本にもかいてないいいものを掘り出す機会がある。「書き出しの結び」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。「危険もあるが成長もある自分らしいやり方で物事に取り組むべきだということである。」という意見を、体験実例と歴史実例を挙げて、しっかり述べることができました。 カーシェアについては、結局ペーパー免許の教習を受けてから利用されたのですか。事実関係が少しわかりにくいです。 「ノーベル化学賞受賞者の田中耕一の研究成果に対する評価」という歴史実例はいいですね。よく調べて書かれたと思います。普通なら失敗と受け止めてしまうところですが、そのとき田中氏にはひらめくものがあったのかもしれませんね。 自作名言は平易な言葉で書かれていていいと思います。※耳したが→耳にしたが          

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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