創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   きんちょう   しちみ

 ドキドキドキドキ…バクバクバク…さっきからきんちょうが止まらない。手の中に汗がでてきた。頭がボヤーッとしてきた。いつも大きなホールでピアノの発表会をやるときはこんな感じだ。きんちょうを止めようと、深呼吸をしてみるが、やはり止まらない。大丈夫、と自分に言いきかせると、あれくらいの練習量で良かったのか…とまた不安になる。私の番がいつまでもこなければいいのに…。できることなら、発表会の終わった後にタイムスリップしたい…。こんなことを考えながら、まるで岩のようにかたくなっていた。
 私はきんちょうしやすいタイプだ。だから小さいホールだったら別にいいのだが、大きいホールで発表するときはとてもきんちょうして、先ほど書いたようになる。今年の発表会は、ひびきが良くてとても大きいホールだった。リハーサルのときは人も少なかったので何とか大丈夫だったが、うわー、何だこれー、こんなところでやるのかー、と不安になった。こんなにいいホールは初めてだから、多分上手くはいかないな、と思っていたら、その予想は外れた。上手くいったのだ。弾き始めたとき、テンポを早くしてしまったので、もうダメかな、と思ったけれど、なんと指がついていけたのだ。しかも後でDVDを見てみたら、自然に体をゆらせていた。きんちょうするとあせるとか、失敗するかもと思ってしまうとか、マイナス面を見られることが多いけれど、集中力が高まるという最大のプラス面もあるのだ。
 今書いたようなきんちょうとは少しちがうが、楽しいきんちょうもある。例えばジェットコースターがある。私はナガシマスパーランドのホワイトサイクロンに乗ったことがある。すごく高くて、のぼっているときは心臓がつぶれるかと思うほどバクバクした。でも楽しい。上るとちゅうの止まった所では、気絶しそうなくらいきんちょうして楽しかった。上に来たときは、来るぞー来るぞ〜と思っているひまもなくひゅーん!と下がって、きんちょうする、とか考えているひまもなくて楽しかった。
 人にとってきんちょうとは、様々な場面でなるものである。楽しむきんちょうや、プレッシャーでなるきんちょうなどがある。プレッシャーによるきんちょうは、マイナス面でよく見られているが、プラス面もある。きんちょうは、あるとその時はイヤだと思うかもしれないが、あるととてもたすかるものだと分かった。これからは、きんちょうしたとき、これで上手くできる、と思ってやりたい。

   講評   onopi

 緊張について前向きにとらえることができています。大切なことを学びましたね。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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