創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   もう一度、教室の光景へと   おとめ

現在の子供に見られる問題として、まず他者への無関心と気配りのなさがある。たとえば、都市部の小学校の高学年では、かつての中学校のように、授業が成立しない。中学校と高校になると、無気力と無感動が教室を支配している。無表情で沈黙した生徒が教室に物置のように座っている。もっとすごい話だと四月から一度も口を開かない一年生の教室がいくつかの学校で見られるようになった。これら特異な現象だけでなく、教室における身体の異変は、もっと日常的に深く浸透している。他者への無関心があり、他者への気配りはないわけではない。しかし、その気配りはすれ違っている。このすれ違いは、教室のいたるところで頻発している。他者への無関心は、大人に対しては根底的な不信の感情となって現れている。大人と目と目を合わせて話をする子供が少なくなった。次にモノとの出会いの経験に乏しく道具の使用が未熟であることがあげられる。商品としての「もの」が氾濫する一方で、自然と連なるモノの世界は、ますます子どもの生活から消滅しつつある。しかし、道具の使用が未熟になるというのは、時代の流れを見ればある意味で当然のことです。今では、自分で矢じりを作って、木と木をこすりあわせて火をおこし、落とし穴を掘ってイノシシをつかまえるというような生活をする必要はないからです。問題は、道具の使用が未熟になったり、他者との関わりが希薄になったりしていることそのものではなく、そのことによって、生きる実感や生きる喜びが失われているのではないかということにある。モノと出会いモノを道具によって操作する体験や文化が欠落しているのである。言葉という道具においても同様の事情がある。「文字離れ」「活字離れ」は、いまや決定的といってもよいだろう。もっと物との関わりを持つべきだ。
 そのためには、手作りの価値を見直すことだ。私も、小学校のころ夏休みに木工教室みたいなところで木のイスを作った。イス自体は売ってるのと見た目にそんな大差はない。むしろ小学生だったので汚いくらいだった。でもそのイスは今も大切にしているし、やっぱり店で買ったものとは違う気持ちがある。バレンタインデーでも買ったチョコより手作りチョコをもらったほうが気持ちがこもっているようでうれしい。
 また、学校教育では、実験や調査など、物や人との関わりを必要とする授業に、もっと力を入れていくべきだ。エジソンは、小学校をやめたあと、母親の用意してくれた実験道具でさまざまな実験をした。そのことが後年の発明王の基盤を築いた。
 確かに、今日では情報処理のセンスをみにつけたおくことも大切だ。しかし、その根底には物や人との関わりがなければならない。情報に意味があるのは、情報そのものに価値があるからではなく、その情報が背後の実体に結びついているからである。鵜の真似をする烏は、水に溺れる。カラスは真似をするのではなく、実際に泳ぐ練習をするべきだったのである。

   講評   kamo


 忙しい中、進級試験の作文を頑張ったね。心配はしていなかったけれど、しっかりしたいい形で目標字数を超えて書け、立派でした。
<構成>
 要約をして、続いて当為の主題を書き、そのための複数の方法が書けたね。構成の項目が自動で◎になるためには「方法」というキーワードを入れるとよかったけれど、内容は「方法」が書けていたのでこれでいいね。
<題材>
 まず自分自身の体験実例が書けたね。小学生でイスを作るなんてすごいなぁ。しかも今まで使えるイスとはすばらしい。いい体験をしたね。
 バレンタインの手作りチョコの話もタイムリーでよかったね。
 歴史実例は、エジソンの話をうまく使えました。
<表現>
 自作名言は立派でした。ことわざの加工もできたね。こういう形でOKです。
<主題>
 結びの段落には、反対理解を入れ、光る表現をいればがら当為の主題をまとめました。うまい書き方だったよ。いい意見文になりました。
☆ 進級テストはもちろん合格。おめでとう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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