創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「狂気」の大切さ   たけたけ

 「狂気」とは、今述べたような自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれない。天才と強じんの差は紙一重というが、天才とは、「狂気」が持続しない狂人かもしれないし、狂人とは、「狂気」が持続している天才なのかもしれぬ。しかし、人間というものは、「狂気」なしでは居られないのだ。「狂気」なしでは偉大な事業は成し遂げられないという人もいるが、真に偉大な事業は、「狂気」に捕えられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、誠実に執拗に地道になされるのだ。そして、冷静と反省とは、非行動の同一ではない。最も人間的な行動の動因となるべきものだ。「狂気」と呼ばれるものも私達には必要である。 
 その理由として第一に、狂気と呼べるような集中力がなければ何かを成し遂げることが出来ないからだ。人間は何かを成し遂げようとするとき、必ずと言っていいほど集中をする。僕の学校では、この間学年末試験があったのだが、テスト一週間前になると、皆普段の遊んでいる姿からまるで勉強だけをするために生まれてきた人のようになって勉強する。普段から一生懸命に勉強している人はいるであろうが、それでもテスト前より勉強する人はいないであろう。そして、そのように勉強しているのも一種の狂気ともいえる。この狂気がなかったら、テスト前もずっと遊んでいるいわゆる不良になってしまう。つまり「狂気」という集中力がなければテストで良い点をとることもできないし、勉強に集中することもできないということだ。しかしこの狂気がテストが終わった後まで続いてしまうと、勉強だけをやって後のことは放っておいてしまうという、俗に言う変人、または狂人となってしまう。このように狂気がなくてもだめだし、ありすぎてもいけないのだ。
 また第二の理由として、平凡な毎日では退屈してしまうからだ。「狂気」というと聞こえは悪いが、辞書で調べてみると狂気とは、「精神の状態が普通ではないこと」とあった。この精神が普通でないという事を悪いことに考える人もいるが、言い方を変えれば、「変化を好む心とやりすぎる傾向」と言うことも出来る。毎日同じようなご飯ばっかり食べていたら、たまには奮発してフカヒレやターキー等を食べたいと思う人もいるであろう。誕生日やクリスマスにこうした御馳走を食べることも、その特別な日に何らかの変化を求めているのだと思う。40代男性のストレス解消法 一位お酒8.1% 二位パチンコ7.1% 三位競馬5.5%(コニカ 1996年)。というデータがあるが、これも平凡な毎日から変化を求めての動きであろう。誰だって毎日同じような生活ばかりしていたら退屈でつまらないであろう。
 確かに、冷静に物事を判断することも大切だ。常に狂気であり続けてしまったら人間的な人間になることはできない。それに、そのことばかりに夢中になって周りのことはなんでもすっぽかしてしまうようになってしまう。しかし、「行動するためには、多くのことに無知でなければならない。」という名言もあるように、何かを成し遂げるためには、時には、狂気も必要になってくるのだ。

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。いちばん乗りで合格です。内容もすばらしい。

 難しい文章をうまく要約しました。「狂気」とは常ならぬ精神状態で何かを生み出すものですね。平凡真面目ではかなわない突破口を開きます。

 テスト勉強は、学生が体験する「狂気」ですね。これも加減が大事なようで、狂気が続くと変人になるという指摘には納得です。
 平凡さを断ち切ることに関して、たまに食べるご馳走を挙げたのは分かり安いですね。変化を求めて、それを満たして私たちはうまくやっていくのです。

 社会でうまく生きて行くためには、学習もして予備知識を得て、支障なくふるまっていくようになります。平凡であることが幸せでもあります。しかし、一歩踏み出すために、何かをつかみとるためには「狂気」も必要ですね。


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