創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の調味料は?   カモミール

 ほわーっと漂ってくる新鮮なトマトの香り。嗅いでいるだけで心が落ちついてくる。そう、ここは台所。私が、幼稚園の時から親しんできた場所だ。おばあちゃんは料理教室に三年間も通っていたから、料理がとても上手い。その血を引いた私は昔から料理が大好きだった。さて、思い出話はそこまでとして今から作る料理を覗いてみましょう!                   「トマトのかんずめじゃなくてもきっとスープはつくれるよね」
ここは、大丈夫だと自分に言い聞かせるしかない。そう思いながら、トマトを洗いにはいる私。傷んでいるところはないか、と丁寧に確認してから目分量で入れた水の入っているなべに入れる。そのなべを中火にかけている間はしいたけとにんじんとジャガイモとたまねぎを切る。細かく刻み終わると、トマトの皮がきれいにむけて上にうかんでいた。その皮をとって、残りの具剤を入れる。いよいよ、出来上がりに近いかたちになってくる。それから十分ぐつぐつと煮て、こしょう、塩、ケチャップ、しょうゆを入れたら完成。もちろん家族はとても喜んでくれた。そして、台所にはまるで家族みんなのあたたかいひと時を心のアルバムに貼っておけとでも言うようにトマトスープの香りが残っていた。   次は、母に料理の思い出についてインタビューしてみた。小学校四年生のとき、家でホットケーキを焼いたことがあった。初めての料理だったから、張り切っていてとても丁寧にした。だから、生地をつくるところまではうまくいった。しかし、そこで気のゆるみが出てきてしまって何と…生地を流し込み、裏返すのに失敗したのだ。もう、ホットケーキはぐちゃぐちゃ。いやになって適当に盛り付けをした。でも、メープルシロップとバターをかけて作ったホットケーキはなんともいえない味がしたらしい。私は、ここから、一生懸命に作ることが、料理をおいしくする一番の調味料であることを学ぶことができた。
 以上のことより、料理とは、失敗することにより次にへとつなげる橋ができる大切な勉強科目であることがわかった。
 今後も私は、その勉強科目をもっと好きに、そして大切にしていきたいなと思っている。そうすることにより、次へとつなげる橋を渡ることができるのだ。

   講評   utiwa

 こんにちは、カモミールさん。

さっそくパソコンで送ってくれましたね。
カモミールさんはお料理が得意なのですね。自分で考えてあれこれ作るなんてすごい!まるでお料理番組の説明のように軽快な調子の作文でした。頭の中でどんな味に仕上がるかイメージをふくらませながら作っている様子がよくわかりましたよ。
 今回は進級試験ですので、項目をみていきましょう。
◎「題材 聞いた話」お母さんのホットケーキづくりの話が書けました。「なんともいえない味」とは一体どんな味??(笑)
◎「表現 たとえ」「台所にはまるで家族みんなのあたたかいひと時を心のアルバムに貼っておけとでも言うように…」。
◎「主題 わかったこと」「料理とは、失敗することにより次にへとつなげる橋ができる大切な勉強科目であることがわかった。」その通り。わたしもどれだけ失敗してきたことか。
以上ができた項目です。
★「書き出しの結び」は、作文の最初と最後に同じ場面を描写して余韻を残すというテクニックです。たとえば、今回はトマトの香りで始まっているので、「そうすることにより、次へとつなげる橋を渡ることができるのだ。 」のあとに、トマトの香りや調理の動作などを描写してしめくくるとよいでしょう。
★ふつう段落で行変えをしますが、パソコンの加減でそれができていないようです。したがって、字数が1000字より少なくカウントされています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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