国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   バレンタインデー   かふた

  「ガンガンガン」(書き出しの工夫)
ビータチョコレートを砕く音が聞こえる。私は今チョコレートを作っている。その名も「バナナブラウニー」である。バレンタインデーのために作っているのだ。バレンタインデーと言えば、彼女が彼氏に告白し、チョコレートを渡しているところが思い浮かぶだろう。実は私もそうなのだ…ってわけではない。まさかそんなことはない!だいいち好きな人いないし…。私がチョコレートを作っているのは友達にあげるチョコだ。ズバリ略して友チョコ!今回私はともチョコをバレンタインのために初めて作った。…というより、チョコを作ることじたい初めてである。母が料理教室に行った時、ちょうど、バレンタインのチョコの作り方を教えてもらったからだ。私だけが友チョコをあげるのは初めてで、みんな友チョコを毎年渡してたらしい。
 早速だが、「バナナブラウニー」の作り方を簡単に説明しよう。材料はビータチョコレートまたはミルクチョコレート・バター・卵・小麦粉・バナナだ。まずはビータチョコレートを細かく切る。
「ガンガンガンガン」
とすごい音がするのでびっくりするかもしれない。心臓が止まりそうと言ったら、大げさすぎると思うが…。(たとえ)とくに赤ちゃんは怖くて泣きだすかも…。そして、チョコレートをレンジで温めて溶かす。トロトロでおいしそうだ。これだけで、チョコレート独特のにおいがしてきた。その後バターを溶かして、チョコレートの中に入れる。小麦粉と卵、バナナを入れ、さっくり混ぜる。すると、「バナナブラウニー」そっくりのにおいがしてきた。後は焼いて出来上がりだ。後はハート形に型を抜くだけだ。私はチョコレートは嫌いだったが、これは食べることが出来た。型を抜くときにどうしても型で抜けない残りものが出でくるので、それは私と母で山盛り食べた。
 私は何人か渡してない人がいた。「バナナブラウニ—」を作った時は時間があったから良かったが、その時は作る時間がなかった。だから、「マフィン」を作ることにした。私と母はとてもあせっていた。これは、ホットケーキミックスを使って簡単にできるのだ。ほんとは「ココアマフィン」を作る予定ではあったが、その肝心なココアを入れ忘れてしまったのだ。私は
「もう1回作りなおして、『ココアマフィン』を作ろう。」
といい、まるで大雨のように涙をぼろぼろ流したが、(たとえ)もう作る時間がなかった。(題材)
 私はチョコレートは嫌いであったが、バレンタインデーのおかげで、チョコレートがもっともっと好きになった。だから、嫌いなものもずっと我慢して食べ続ければちょっとでも好きになるということが分かった。そして、あせっていて、マフィンにココアを入れるのを忘れていたので急いては事を仕損じるだと分かった。(主題)
私はハートの形にしたチョコレートを食べてみた。残りものより、心がこもっていて、おいしかった。私は感動した。(書き出しの結び)

   講評   taimu

 こんにちは。バナナブラウニー、大成功だったようですね。お友達も喜んだことでしょう。冒頭部分のユーモアあふれる歯切れのよい文章は、さすがさくらんぼちゃん。うまい。すべての項目◎、目標字数もクリアで進級試験は合格です。

<表現>「心臓がとまりそう」なくらいの大きな音、「まるで大雨のように涙をぼろぼろ流した」と、読み手のイメージがふくらむような上手なたとえがつかえました。「急いては事を仕損じる」ということわざの使い方も適切です。何事も気持ちにゆとりがなければ、かえって失敗するものです。

<題材>ブラウニーのお話は、におい・音・チョコレートの溶け具合などの描写がすばらしいね。目の前でできあがりつつあるようなテンポのよい上手な説明です。ここに重みがある分、第三段落がややあっさりした印象。話題が転換したことをわかりやすくするために「バナナブラウニーは大成功であったが、失敗した話もある。」というような説明を三段落目の始めに追加しておくといいね。「そして、あせっていて……急いては事を仕損じるだと分かった」の文は、三段落目「もうつくる時間がなかった」の後にもっていくと流れがいいよ。(うまく前後がつながるように工夫してみてね。)

<主題>チョコレート作りをとおして「わかったこと」を食べ物全体について考えることができました。もともと嫌いであったチョコレートが食べられるようになったのは、プレゼントしてくれたお友達や、さくらんぼちゃん自身の「心」が、最高の調味料になったのかもしれませんね。

<構成>書き出しに呼応した結びは、もうすっかりなれたようですね。来年は友チョコではないかもね〜(笑)。

●…→三点リーダは……という使い方をします。原稿用1マスに3点うったものを、2マスつかいます(つまり6点)。

次回、900字暗唱チャレンジできそうなら、聞かせてくださいね。

         

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