低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日1312 今日388 合計36637
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   学童の遊びには多くの   ウルトラマン

 学童の遊びには多くの想像力と思考力が入ってくるので、年齢に応じて発達する。低学年の子供は「XXごっこ」などの、何かになりきる遊びがさかんである。その後年を重ねるにつれて、遊びの中にルールを取り入れたり、ボールを使った遊びをするようになる。この年齢に応じて発達する遊びの中で、子供は想像力や倫理観を身につけるのである。この想像力をうまく発達させれば、大人の卑小な「現実」を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となるのだから、大人はなるべくこの芽を摘んでしまわないように、むしろ子供から学ぶように心すべきだ。こうした面を発達させるために、学校の国語教育や作文の授業はきわめて大切な役割を担っているはずだ。
 子供時代の遊びから得るものは多い。僕は幼稚園のころ、テレビで人気の戦隊シリーズ「XXレンジャー」や「ウルトラマンXX」などのヒーローになりきる遊びをしていた。一見楽しそうに見える遊びだ。しかし、この遊びをしていると、よくケンカが起きる。なぜなら、「ごっこ」遊びに参加する子供は、みんな自分が主役になりたくて参加しているからだ。だから、役の取り合いになり、最後にはケンカになってしまう。自分勝手に「あれがやりたい、これがやりたい。」と言っていては、みんなで仲良く「ごっこ遊び」はできないのだ。他の子供のこともよく考えて、お互いを思いやってから、誰がどの役をするのかを決めていかなければいけない。僕はこの遊びを通して、他人を思いやることで、自分の感情を押さえて我慢することを学べたと思う。このように、学ぶことの内容は人それぞれであろうが、子供のころの遊びから学ぶことがあるはずだ。
 しかし、勉強しなければ身につかないものもある。私たちが普段生活しているこの社会には、遊んでいるだけでは身につかないものがたくさん存在する。例えば、算数の九九、国語の漢字、英語などである。これらは友だちと遊んでいるだけでは絶対身につかない。だから子供は小学校・中学校に通って基礎学力と一般常識を身につけるのだ。学校以外にも、ピアノやバイオリンなど芸術系の習い事をしている人もいる。また、塾に通っている人も僕の周囲にたくさんいる。要するに、遊んでばかりいてはダメだ、ということだ。最近では、大学生の学力低下に見られるように、遊びすぎで勉強しないという現象もあちこちで見られる。「やっぱり子供時代はあそばなきゃ。」と力説する人ほど勉強が苦手という傾向があるようだ。また、昔話の「一休さん」もきっとしっかり勉強していたから、和尚さんをとんちで負かすほどまでに頭がよくなったのだと思う。
 確かに、子供時代には、遊ぶことも勉強することもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言もあるように、一番大切なのは、子供時代にしかできないことをたっぷりしておくことである。
 

   講評   hira

 ウルトラマン君の作文にもですが、作文を読んでいるとこれは大人には書けないなあとびっくりするような発想、アイディア、感覚に出会うことが良くあります。「子どもは大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」この名言そのものですね。ウルトラマン君もぜひ、今しかできないことをたっぷりやり尽くして下さい。
■第一段落 要約
 作者の言いたいことをよくくみ取れている。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
 ごっこ遊びなど、子ども時代の遊びはお互いの感情がぶつかり合いケンカに発展することがままありますが、そこから学ぶことは多いですよね。自分の具体的な体験から、子ども時代の遊びの大切さを語ることが出来ています。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例
 友達と遊んでいるだけでは身につかないこと、と勉強の意味について比較しながらまとめたのはうまいね。昔話実例もぴったり。
■第四段落 反対意見への理解 名言の引用 総合化の主題
 これは大事なことですね。
進級テストも合格です。おめでとう!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)