創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   がんばったこと   みゆあ

 「間もなく開演しますので、お席におつき下さい」
2月14日、本番の日。私は、とても緊張しながらも、進行係の役目の初めの言葉をマイクに向かって言った。今日はボスポラス祭。高学年の人達は、それぞれ自分の係りの仕事で大忙しだ。私は進行係の受付と第3部の司会が役目だ。この係は、この会場を仕切るリーダー的な係だ。それだけ大事な係なのだ。だから、たくさん練習して本番に臨んだ。今年は、「トルコにおける日本年」という年で、毎年行っている「ボスポラス学習発表会」とは違い、日本人会が主催で、補習校の人も一緒に行った。そのため、自分の出る出し物は減るが、代わりに会場の準備など係の仕事が多くなり、いつもよりだいぶ忙しかった。
 ボスポラス祭で行うことは、係の仕事だけではない。私がしたことは、中学部による劇、日本人学校全員合唱、その中で使う楽器、会場全員合唱の時にみんなの前に出て歌うこと(中学部全員)、そして係の仕事だ。多いと思うかもしれないが、皆、これぐらいがんばっている。皆、準備で忙しいけれど、本番を素晴らしいものにして、成功させたいと思い、一生懸命暇な時間を見つけて練習した。劇では、先生から個人レッスンを受けたり、友達と休み時間に練習したりした。合唱、楽器は音楽の時間にばっちり覚えて、全校練習の時は失敗しないようにした。係の役目は、係会の時や家で、何度も何度も練習した。まるで受験生のように、たくさんの種目でバランス良く強化していき、本番ベストで臨めるようにがんばった。
 前に、ボスポラス学習発表会をした時は、小学部5,6年による劇と、全校合唱をしただけだった。係は、会場内看板だったため、事前に看板を作っておき、当日の朝に貼るだけだったので、緊張は全くなかった。また、係会の時や家では看板作りだけで、練習がなかった。私はその年の1月に転校してきたので、劇の役も誰でも出来るような簡単な役で、個人練習や打合せなどは必要なかった。しかも、補習校は参加しなかったので、規模が小さかったので、全体的に、今回よりもだいぶ楽だった。怠けて、楽をしたという意味ではないし、一生懸命やって、成功することができたが、今年ほど忙しくなかった。
 人間にとってがんばることは、その人を大きく成長させることだと思う。もっと言えば、がんばらなければ人は成長できないと思う。大人でも、子供でも、がんばって、成長することは、とても大切なことだ。「塵も積もれば山となる」ということわざもあるように、がんばって、最初はうまくいかなくても、だんだんとうまくいってくるものだ。うまくいかないときにがんばることこそ、人を成長させるのだ。今回のボスポラス祭で、私は、係の仕事、劇、楽器、歌、いろんなことをがんばった。最初は嫌々やっていたものもあったし、ほかの人に頼っていたり、練習をさぼったりした。しかし、1年に1回しかないボスポラス祭、ここでがんばらなくてはどうするんだ、と思い、練習をがんばった。そして本番。
「間もなく開演しますので、お席にお着きください。」
結果は大成功!!

   講評   ogi


 みゆあちゃん、こんにちは。【書き出しの結び】というキーワードを入れ忘れてしまいましたね。ただし、作文の中ではきちんとできているので、今回の進級試験は合格とします。
 進級試験のときには、キーワードをいれることがとても重要になります。普段から、入れ忘れのないよう、意識しているといいですよ。

       

 会話で工夫しつつ、印象的な書き出しではじめることができました。書き出しは結びにきちんと対応しています。じょうずにできましたね。
 進行係という大役をつとめるため、本番を意識しながらたくさん練習しましたね。大勢の人の前で、学校代表として任務を果たすよう、いろいろな努力をしました。練習の様子が具体的に書かれていて、二段落目はとてもよくまとまっています。
 決して易しくはないないことにチャレンジし続けること、つまりがんばることは、人間を大きく成長させます。一般化の主題もばっちりと決まっていますね。影の努力があったからこそ、本番で大成功をおさめることができました。本当によくがんばりましたね。
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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