創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お父さんとお母さんの命が合体したぼく   ダイヤモンド


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(構成図添付、題名の工夫)
 「オギャー、オギャー。」
メロンぐらいの大きさの赤ちゃんが生まれました。(書き出しの工夫、音感じ)
ぼくが生まれたのは二00一年一月二十九日午後五時二十分。本当だったら四十週間母のおなかの中にいたはずなのに、ぼくはなんと三十三週と三日で出てきてしまいました。三十三週で母は破水してしまい、おなかの赤ちゃんが出てこないように入院していたそうですが、
「早く出たいよーー。」
と叫ぶように入院三日目には陣痛が始まってしまったそうです。
出生時の体重はたったの一九六八グラム。写真を見ると、生まれたてのぼくはガラスの保育器の中に寝かされ、体にはいろいろな線がつけられ、鼻にはミルクを流し込む管が通されています。それぐらいお乳を吸えなかったそうです。目は閉じたままで、体の半分が布おむつに包まれているのは、まるでケガ人のようです。(たとえ)
 生後十三日目でやっと目を開けて、ぼくを抱いている父や母の顔をじっと見つめています。そんなぼくは、
「いったいこの人たちはだれなんだろう。」
という顔をしています。ぼくを抱く父はとても満足そうですが、今聞くと、
「ダイヤモンドは生まれてから入院生活が長くて、たいへんやったんやで。」
と、予定よりあまりに早かった出産に驚いたことを教えてくれました。(その人らしい会話、聞いた話、いろいろな言った)でも、ぼくが生まれた一月二十九日はなんと父の誕生日一月二十八日の次の日だったので、父は内心うれしかったようです。
 あんなに小さく生まれたぼくも今では三年生で身長一四六センチ、体重三十八キロ、と六年生並みの体になりました。どうしてかというと、猛烈に食べてきたからです。
 ぼくは、こんなに成長した自分を大切にしていきたいです。なぜなら、どんどん成長を続けて、あの小さかった赤ちゃんに喜んでもらいたいからです。ぼくが大人になったら、あの赤ちゃんにぼくはこんなふうに言うと思います。
「ちっちゃな赤ちゃんだったけれども、がんばっているよ。」(自分だけが思ったこと)

   講評   hamura

 書き出しがとてもよいですね。「メロンぐらいの」というたとえが衝撃的ですね! イメージもわきやすいのですが、意外性もあって、おもしろく人をひきつけます。
 人から聞いた話を引用する文末を正しく使えています。また、それだけでなく、その中に、まるで今目の前のことのように、赤ちゃんのじぶんを描いている書き方がとてもよいです。読む人もいっしょに感じることができるからです。
 今回も数字が効果的に使えていますね。
 さいごの言葉が印象的です。自分が小さな自分に言うような言葉は、さきほどの「客観的な描写」といっしょになって、作文全体を伝えやすくとどけてくれます。単純な事実描写だけではないということです。
 よくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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