創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   しつけの仕方の変化   キューピー

現在の子供のしつけの仕方は昔のしつけの仕方より変わってきた。進化する、というよりもどちらかというと悪い方向に向いてきたのかもしれない。本来は親が子供をしかる、というのが一般的だが、最近では外側の人間がしかるというケースが生まれた。これは人によって悪いマナーがそれぞれ異なるからだ。例えば靴を履いたまま電車の座席に乗っている子供がいる。親はなにも注意しないが、周囲の人たちを不快な気分にさせるかもしれない。そこで他人が注意すれば、親は「この人が怒るからやめなさい」という言い方をする。このようなしつけをすることによって、規範が内在化されなくなるのだ。将来、しつけを親がするのではなく、他人がしかる外在化されてしまうことが問題だ。

第一の対策は他人に頼らずに、自分の意思で行動することだ。他人に言われたからというのではなく、自分の規範に従うべきである。しかし現在では規範が外在化されることが多くなってきているのを日々感じることがある。よく見かけるのが小さい子供が映画館などで急に大声で泣き出したりしてしまうことがある。映画館は公共の場であり、そこに行く人みんなが映画を見に行くことが目的である。子供が騒がしくしているのであれば、静かにさせるか、外へ連れて行って他人の迷惑にならないようにするのが常識だと私は思う。しかしその親は子供を外に連れて行こうともせず、長い間子供の泣き声が映画館じゅうに響いていた。私や友達は迷惑だと思っていても、その親にとっては子供だからしょうがないという考えがあったのかもしれない。しかし公共の場にいるのだから少しはしかるべきだったのではないかと思った。その反対によく目にするのが、スーパーなどで異常なくらい騒いでいる子供をしかる風景だ。規範が内在化しているのは確かだが、あまりにも叱りすぎてもまた問題なのではないかと思った。(体験実例)

第二の対策はしっかりしたマナーの規範を作るべきである。他の人の意見を集め、統一することによって、人々に迷惑をかけたり、マナーの規範が外在化されることを防ぐことができる。現代の社会の文化は昔の文化とは遥かにかけ離れている。インターネットなどといった新しいメディアの普及などによって、人々のマナーの感覚は変わり始めている。人とコミュニケートするにもわざわざ手紙を書かなくてもインターネットを使えば、一瞬でまるでその場にいるように会話ができる。あまりにも便利なインターネットを使いすぎると、手紙の良さというのを忘れてしまうことがある。Brave New World の著者が予測した通りに、すべてが機械的になり、感情が重視されなくなってしまうかもしれない。(読書実例) それと同じように他の人が注意しないかぎり、なにが悪くて良いことなのかが分からなくなってしまう、そして規範の外在化へと導いてしまう。それを防ぐために人々が悪いこと、良いことをあらかじめ決めておくことで子供に自立性を養うことができるきっかけとなるのではないか。(社会実例)

確かに、他人から注意されて初めて気づくことや学ぶこともあるかもしれない。しかし親が子供をしつけするというのは一つの義務であり、良い社会人を育てることができる。他人から言われるよりも、自分の身内に言われるほうが効果的なのである。子供の耳に念仏(ことわざ加工)のように、自分の興味のないものを聞いても聞いたことは覚えているかもしれないが、その意味は頭の中にインプットされるわけではない。規範を内在化することによって、子供はより頭に刻み込むことができる。将来、規範の内在化が減少してしまうことが問題だ。

   講評   ogi


 キューピーちゃん、こんにちは。期限をまもって提出できましたね。字数も項目もすべてクリアで、今回の進級試験も合格です。よくできました。

        

【第一段落】 問題を的確にとらえ。すっきりときれいにまとまっています。予測問題の主題もカッコよく決まりました。
【第二段落】 自分自身の中で、規範を持ち、道徳感に従って行動することが大切ですね。いわゆる「常識」というものです。この、あたりまえすぎることを、現代人は忘れつつあるといわれています。他人の気持ちを考え、良心に従って行動すれば、おのずと常識は芽生えますね。良い対策が挙げられました。
【第三段落】 ここでは『Brave New World』の中の取り上げたいあらすじをいれて説明すると、読書実例がもっと生きてきますね。
【第四段落】 うまい諺の加工ができました。「子は親を見て育つ」といわれるように、子供は親の影響を一番強く受けます。他人が叱るよりも、親が叱るほうが、子供の心にしっかりと残るはずです。最後もじょうずにまとめあげましたね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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