国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1129 今日1448 合計8469
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   かいじゅうたちのいるところ   なかく

昔話はなんと言っても本来、語り伝えられてきたものなので、語って聞かせる話のそなえていなければならない基本的な条件を満たしていなければなりません。昔話の持つこの不思議な力の本質を解き明かすことは私たちにはとうていできませんが、子供の時代に、少しでも童話にふれることなく育ったら、文学を味わい楽しむために必要な、何にか非常に大切な要素が欠けおちてしまうのではないか、とだけはいうことができます。童話が、)今日では、もっぱら子供のための文学になっているのはこのためでしょう。
むかしむかしあるところに…おじいさんとおばあさんが住んでいました…今はもう聞かなくなってしまった懐かしい昔話…私はむかしっからおとぎ話を聞いたり、本を読むのが大好きでした。まぁ、小さい子はなんにでも興味津々ですが、私はその中でもとびぬけて元気で、いつもみんなに「Curious George」(テレビアニメで、サルの子供がいろいろな物に興味津々すぎて珍事件を起こすというアメリカの物語、なのでそのサルの名前もCurious=興味津々 George=ジョージ)と呼ばれていました。でも私は父と同じように、本を読むのがとにかく早くて、しかも本を読み出したらとまりません。
その私が小さいころ大好きだった本は「かいじゅうたちがいるところ」でした。そのおはなしはとくにおもしろいわけではありませんでしたが、どことなく私をひきつけるものがありました。今読んでみても「どこが面白いのだろう?」と思いました。しかし改めてよく考えてみるとそのころの私はかいじゅうに似ていたのでその主人公が家がいやになって飛び出して怪獣になりたくなった気持ちも分からなくはなかったで共感のかもしれません!そして最近びっくりする出来事が起きました!私がこの間友達と一緒に映画館に行ったときなんと「かいじゅうたちのいるところ」が映画化されていたのです!しかし、その映画を見た友達に感想を聞くと「つまんなかった」と言っただけでしたやはり絵本のお話は、絵本の中のままの方がよかったのかもしれません。まさに「やはり野におけ蓮華草」です。人間にとって昔話とは進化しないでそのままであってからこそ勉強になるものだと思います。むかしむかし…

   講評   ito

 なかくさん、こんにちは!
 3.2週は感想文、「昔話の持つ普遍性と教訓性」について考え、書いてくれましたね。

 自分自身が、小さい頃からそういったおとぎ話に触れることが好きであり、成長してからかつて好きだった物語について考える機会があった……という話の展開が、とても素晴らしかったです。
「どことなく私をひきつけるものがありました」「しかし改めてよく考えてみると」という書き方で、課題の最後の一文を実体験として表せていました。
「主人公への共感」という理由から物語がいつまでも印象に残っていた、というのもとても身近で分かりやすいです。

 映画化されたその作品がつまらなかった、との友達の感想を聞き、「そのままであってからこそ勉強になるものだ」と考えた【一般化の主題】も、原作を知っているならではの独自の意見で、たいへん良かったですね。
「聞いたお話を自らで消化することが大切であり、そこに他者の解釈が加わってしまうとかえって理解しづらくなる」などと書けると、その意見もより明確になったでしょう。
【ことわざの引用】も、まさにピッタリの内容のものを使うことができましたね!

 今週は、先に作文に取りかかってもらったために、暗唱のチェックをするのを忘れてしまいましたね……。すみません!
 次週改めて、練習の成果を聞かせてください。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)