創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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お話について ローズ
端的にいって、私たちは、お話を文学ー文学のうちでも、文字にたよらず、声によって伝達される文学ーと考えています。口承文学ということばもありますが、そういうかたいことばをさけるとすれば、文学作品を、語り手が、おもに声によって表現し、それを聞き手ともども楽しむことだといってもよいでしょう。昔話の中には、単に語ることから生じた表現の形式や民衆の文学であることからくる内容の普遍性ということだけではなく、何かもっと大きな力がかくされているような気がしてなりません。昔話は、文学のもとの形といってよいものですから、そこには、人間が物語を生み出し、それを支えてきた心の動きや力のもとが内臓されています。
私は、グリムの昔話で「金のガチョウ」という話を読んだ。その話の内容は、一人の男に三人の息子がいて、一番末の息子はトンマと呼ばれ、ばかにされていた。あるとき一番上の兄が、森にいって木を切りにいった。兄が出かける前お母さんは、上等なパンケーキとブドーシュを一本もたせた。森に入ると小人がいて、
「あなたが持っている食べ物を、少しだけください。」
といったが、賢い兄は、
「ぼくが、お前に食べ物をやったら自分の分がなくなるじゃないか。」
といって、いってしまった。それから木を切り始めると、きりそこなって斧が腕に突き刺さり、家に帰っていきました。それは、あの小人のせいでした。二番目の息子も、あの小人に出会ったが、無視していってしまい、自分の足に斧を刺してしまった。末の息子は小人に出会って、食べ物を少し分けてくれといわれると、じゃあ一緒に食べよう、と言った。小人は、親切にしてくれたお礼に、その古い木を切ればいいものが出てくるといい末の息子は言うとうりにして切ると、中からきんのがちょうがでてきて・・・と言う話だ。
私はこの話を読んで一番に思ったことは、まるで、人に親切にすると良い事がおこるんだよ。といっているようだった。逆に、上の二人のように人にいやなことをしたり、人に親切にしないと何倍にもなって自分に帰ってくるんだともいっているようだった。他にも「うらしまたろう」や「ももたろう」、「かさじぞう」のような日本の昔話も人に親切にすると良いことがおこるとか、人の言うことはしっかり聞きなさいなどいろいろの教訓があると思う。そういうことも考えながら、昔話を読んでいると、楽しいのではと思う。
人間にとって昔話とは、小さい頃に学ぶ勉強だと思う。
講評 kia
小さいころから慣れ親しんできた昔話には、たくさんの教訓がかくされていたんだね。
☆要約☆ 長文をよく読んで要点をうまくまとめたね。字数もちょうどいいかんじだよ。
☆似た話☆ グリム童話「金のがちょう」を例に挙げて、人に親切にするとよいことがあること、いやなことをすると自分に何倍にもなってかえってくるという教訓を書いてくれたね。いい似た話がみつかったね。この調子! ただ、少し物語の説明が長いので、内容の説明は短めにね。
☆たとえ・ことわざの引用☆ 親切は自分にかえってくるということから「情けは人のためならず」ということわざが使えそうだね。
☆一般化の主題☆ 人間にとって昔話とは小さいころに学ぶ勉強だと書いてくれたね。私たちは知らず知らずのうちに、昔話からいろいろな教訓を学んでいたんだね。
先生は小さいころ「つるのおんがえし」が好きで、どこかに傷ついたツルはいないかとさがしていました(笑)助けてはたおりをしてほしいと思っていたんだね〜まだ、字も書けない小さなころから、いいことをするとすてきなことが起こるということを知っていたんだね。
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