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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   狂気を持つことで   なまず大使

 恐らく、狂気とは自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれない。天才とは、「狂気」が持続しない狂人かもしれないし、狂人とは「狂気」が持続している天才かもしれぬ。しかし、人間というものは「狂気」なしには居られぬものでもあるらしいのだ。我々が正気だとうぬぼれている生活でも、大小の「狂気」の起伏の連続であり、「狂気」なくしては、生活は展開しないこともあるということは奇妙なことである。私は、人間にとって狂気は重要なものであると思う。(要約)(構成図)(是非の主題)
 第一の理由に、狂気によって知識を高めることができるからである。例えば、何かの研究でそのことしか頭に入れていない状態の時だ。研究のことだけに集中して成功させるという話は、私も聞いたことがある。私自身の体験では、天体について興味を持った時だ。私は小学3年生のころ、星の勉強が楽しかったのをきっかけに天体について一時期とても興味を持ったことがある。そのために、星がたくさん見えるところに行ったり、星の名前を覚えたりもした。その様子を見ていた私の姉や兄は、全く天体に興味を持たない人間だった。時には、
「星の名前を覚えたところで何も意味ないじゃないか。」
と言われたこともあった。私は、別に姉や兄の意見を聞いても何も思わなかった。自分が興味を持ったから勉強をしているんだと自分でしっかり理解していた。それが、意味があるかどうかではないと私は考えている。そのおかげで、私は今でも、人一倍星の名前を覚えているだろう。このようにして、狂気は、自分の知識を高めることができて良いと思う。(理由)
 第二の理由に、狂気とは自分の道を探せるものだと思うからだ。狂気とは、いつもとは違ったことができるものでもある。例えば、狂気を起こすことで私は、星のことに興味を持つことができた。他にも狂気を起こして自分の道を見つけた人がいるのだ。それが、ホームラン王と呼ばれた「ベーブルース」である。彼は、昔住んでいた家が貧乏で小さいころから不良のような少年だった。しかし、彼は学校で野球に打ち込むことで今ではほとんどの人が名を知っている存在となったのだ。彼は1927年に記録したシーズン60号ホームランでとても有名な存在である。そんな彼も野球に狂気を持っていたのだ。不良からホームラン王になったのだ。だから、狂気を起こすことで新しい道が見つけられるのではないかと思う。(データー実例)
 確かに、視野を広く持つことも大切である。しかし、「一つの集中は百個の世界」という名言があるように、狂気を持つことは大切である。私は、狂気というものは、いろいろとプラスになるものだと感じた。そして、もし機会があればわたしも狂気を持ってみたいと思った。狂気を起こすことで知識が高まり、自分のことを深く知ることができる。だから、狂気は大切だと私は思う。私は、久しぶりに夜の空に輝く星を見て、狂気について考えてみた。(名言の引用)(是非の主題)(反対意見への理解)

   講評   kaki

【1段落目】
「私は、人間にとって狂気は重要なものであると思う」と自分の意見が書けました。
【2段落目】
「狂気によって知識を高めることができるからである」と1つ目の理由が挙げられました。興味を持ったことに没頭する姿は、他人から見れば、とても近寄りがたい雰囲気に映るだろうね。けれど、当人にとっては、その没頭している時間は、最も頭が冴えている時間でしょう。とてもわかりやすい体験談が入りました。
【3段落目】
「狂気とは自分の道を探せるものだと思うからだ」という理由に、なるほど! と思いました。おもしろい視点です。ベーブルースの例を挙げたところもうまい。何も変化のない、あたりさわりのない生活をしていると、新しいことにチャレンジする気力も失われていくことでしょう。しかし、狂気を持つことによって、生きる活力がわき出てきます。そんな前向きな気持ちになれることに、気がついた点がすばらしい!
【4段落目】
いつもながら、名言に感心します。一体、どこの著名人の言葉かと思うよ(笑)
進級テスト合格です。よく頑張りました。


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