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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   もう一度、教室の光景へと   おめか

他者への無関心は、大人に対しては根底的な不信の感情となって現れている。大人と目と目を合わせて話をする子どもが少なくなった。語りかけてきても、ちらっと目を合わせると、すぐまなざしを背けて話している。言葉という道具においても同様の事情がある。「文字離れ」「活字離れ」は、いまや決定的と言ってよいだろう。読むこと書くこと(リテラシー)は自己を構成し世界を構成する基本的な作業だが、その文化は急速に衰退しつつある。喪失(衰退)しているのは、「私はこう思う(I think)」という一人称の語りであり、「あいつがこう言っている(He said.She said.)」というゴシップが、彼らの日常世界を構成しているのである。
人は、もっと物事に関心を持つべきだ。
その方法として第一に、先入観を持たないことだ。私は今、学校でたくさんの友達が居るが、その中でも、友達になる前は嫌いだった子も何人か居る。それは何故なのかと言うと、友達になる前の段階から「性格が悪そう」とか「意地悪そう」とか、変な先入観を持って接していたからであった。その変な先入観を持って接していたくせに、今は友達だなんて図々しい話だが、一緒に過ごしていく内に知ったり、わかったりする部分がたくさんあって、それから友達になることが比較的多いのである。それでいつも、「あんな変なことを思って接していなかったら、きっともっと前から友達になれたんだろうなぁ」と思うのである。だから、変な先入観を持って相手と接してしまうと、余計なことになったり、損をしてしまったりすることがあるのである。
第二の方法として、人間は助け合って生きていることを、忘れないことだ。この前、道を歩いていたら、遠くでおじいさんが雨のせいで滑って転んでしまって、立ち上がるのにとても苦労していたのだが、通りすがりの大人たちは見ているだけで、誰も助けようとしていなかった。前に、小学校のときの先生に聞いた話で、昔は家に鍵がついていても、閉めることはほとんどなくて、旅行などの長い間家を空けるときでさえも、近隣の人に頼んで家を見ていて貰うというほど、(少し無防備過ぎると思うが)助け合って生活をしていたという。現代と比べると全くと言っていい程、考え方が変わっている。誰が何をしようと、何を言おうと人事だと思われているし、それが普通になってきている。だが人間は、自分一人で生きている者など絶対に居ないはずで、誰かに支えてもらったり、助け合ったりしているからこそ生活ができるのだ。絶対に、そのことを忘れてはならない。
確かに、先入観とまでいかない「第一印象」は相手にとっても自分にとっても、大切なことだ。だが、第一印象はあくまでも見た目からの判断であって、本当にその相手のことをすべて理解した上での情報ではない。第一印象で、世の中は何も決まらない。友達関係だって、仕事だって、結局は中身で判断されて、親友になれたり、就職が決まったりするわけだ。だから、その中身を知るには、第一印象ではなくて、その人に関心を持つことがやはり1番重要なのである。

   講評   hira

 人間として人間に関心を持って生きること、それが文中でも書いてくれたように、相手を豊かに自分を豊かにしていくことなのだろうね。進級テストももちろん合格です。
■第一段落 要約 当為の主題
 「人は物事に関心を持つべきだ」と主題が述べられた。
■第二段落 複数の方法一 体験実例
 先入観を持たずに人と関わることの意味について、自分の言葉で語ることが出来た。先入観で好き嫌いを決めてしまうことは、結果的に自分に不利益なのだというまとめは説得力がある。経験は力だね。
■第三段落 複数の意見二 歴史実例・長文実例
 こういうときにさっと実例が出せるのは、普段から視野を広くいろいろ考えている証拠だと思うよ。二つの実例から、助け合う意味について訴えることが出来た。歴史実例について伝えるのを忘れていました。ごめんね。清書の時に考えてみて下さい。
■第四段落 反対意見への理解 自作名言 当為の主題
 文章の中でのキーワードを上手く活用できている。


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