創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   コンクールから学んだこと   えぐも

「よし、今日も練習だ!」(書き出しの結び)
 私は四歳の時からヴァイオリンを習っている。なぜ始めたいと思ったかというと、六歳離れた私の姉が格好よくヴァイオリンを弾いているのを見て「私もヴァイオリンを弾きたい!」と思ったからだ。姉は暗い曲が好きだったが、それとは対照的に私は明るい曲が好きだった。だから明るい曲の時は本当に楽しく弾いていた様な気がする。でも、小さい頃はヴァイオリンを弾く事が嫌になったりして、度々先生に迷惑をかけていた記憶がある。でもやっぱり楽しいからここまで続けられたのだと思う。
 私は小学校五年生の時、神奈川音楽コンクールに出ることになった。今自分がどれだけの力を発揮出来るか挑戦したくなったのだ。ここから私は気持ちを改めてヴァイオリンの練習をした。今までにないのではないかと思うぐらい練習をしたような気がする。
 そして本番当日。ただでさえ発表会でも緊張するのに、目の前に審査員がいるという事を考えると、いてもたってもいられなくなりそうな気分だった。順番が近づくにつれて十人ずつくらい呼ばれ舞台袖に行くのだが、私は緊張し過ぎると眠くなってしまうので出来れば立っていたかったぐらいだ。でも、水泳の北島康介選手も言っていたように「自分は今までこれだけの練習をしてきたのだから、絶対大丈夫だ。」と思う精神が大切でちょっとでも「だめかもしれない。」と思う事は自分の気持ちをどんどんマイナスに持って行ってしまうのだ。だから、少し眠いながらも自分に「絶対大丈夫だ。」と暗示をかけてステージに立った。そしてなんと準本選まで残ることが出来た。挑戦をするのだったら本選まで残りたかったという気持ちがないわけではなかったが、自分にとって準本選まで残れた事はすごくいい刺激になったと思う。練習した分ちゃんと結果がついてきてくれるのだなあと改めて感じた。そして、本番で演奏するのは一人だけれど、本当は私やコンクールのために支えてくれている人がいるんだと、色々考えさせられた。もともと人前に立つのが好きではなかったので、先生や両親にコンクールを薦められなかったら、一生コンクールと縁がなかったと思う。だから、コンクールの場に立てた事をすごい感謝している。
  確かに練習する事は大変な事だと思う。けれど、テレビでスポーツ選手の試合などを見ていると努力する事はすばらしい事だと感じる。試合が終わった後の選手の顔を見るといきいきしている。中には自分の納得いく結果が出せなくて暗い顔をしている選手もいるけれど、今自分が出せる力を精一杯出して出た結果をきちんと受け止めて、次に活かすためにまた努力を重ねている。私もヴァイオリンに関わらずいろんな事を中途半端にせず、努力していきたいなあと思う。でも、その前に自分が今こうして学校に行けて、ヴァイオリンも習わせてもらって、いろんな人に支えてもらっている事を絶対に忘れないようにしたいと思う。
 「よし、今日も練習だ!」(書き出しの結び)

   講評   sugi

 提出がぎりぎりになってしまったけれど、よく目標字数を達成できたね。すばらしいです。1200字はたいへんだけれど、毎週少しでも字数を増やそうとがんばれば、だんだん当たり前に書けるようになってくるよ。
 今回の作文も、組み立てがしっかりしています。コンクールの場面では、緊張感が伝わってきてドキドキしました。準本選出場とは、立派な成績だね。自分の気持ちと、水泳の北島選手の言葉とを重ねてみたのがよかったです。
 ヴァイオリンのエピソードが生き生きと書かれているのもステキだけれど、まとめの部分はさらによかったですよ。ヴァイオリン以外のことにも話を広げて、一般化することができました。
 たとえ(まるで……のよう)と一般化の主題(人間にとって……」の項目も、きちんと意識できるといいね。この二つも、できればただし書きを入れておくといいよ。
 進級テストは合格です。おめでとう!

「すごい感謝している」 → 「とても感謝している」など。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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