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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   失敗を活かして   カモミール

 創造は、それまであったものをいろいろ組み合わせて、そのできたいくつもの新しい組み合わせの中から、美しいもの、心に訴えるもの、正しく自然を説明できるものをえらびだし、世の中の人達がその価値をみとめたものである。だから、創造は、脳の中にふたつ以上のいろいろなことがらが同時に存在しなくてはならない。このような大脳の働きがつみあげられて、ダ・ヴィンチやモーツァルトやアインシュタインの創造を生み出したのだ。
 三年生の時初めてホットケーキを作ってみた。ホットケーキミックス、卵、牛乳を混ぜて生地を作るところまでは順調だった。しかし、その後フライパンに油をひかずに生地を流し入れてしまった。そのまま焼いたのでひっくり返した時にはフライパンに生地がこびりついて真っ黒焦げになっていた。その時はショックだったが、そのあと失敗した原因を説明書を見ながら探ってみると油をひかなかったことが原因であることが分かった。一週間後、失敗してしまったことを基にしておいしいホットケーキを作ることに再チャレンジしてみた。生地を作っている途中、普通のたこ焼きより揚げたたこ焼きの方が美味しいことを思い出した。そこで、ホットケーキも揚げてみようと思った。実際にやってみると、普通に焼くよりもあまくてふんわりしたホットケーキができあがった。ホットケーキを揚げるという発想は、黒焦げになって失敗してしまったホットケーキの例があったからこそ思い浮かんだ創造なのだ。
 母は五年生の時に飼育栽培委員会でひまわりを育てたことがあったらしい。初めてだったので元気に育ててあげようという気持ちが強く朝も昼も夕方もたっぷりの水を毎日あげ続けた。そのひまわりは芽は出したものの、十本のうち五本がすぐに腐ってしまった。担当の先生にその理由を聞いてみると、水のやりすぎが原因であることが判明した。もうそんな失敗はしたくないと、一日にどれだけの水をあげたらいいかの印をつけたじょうろを作った。そのじょうろは、とてもいいと評判であった。このじょうろを作ることができたのも、ひまわりを腐らせてしまった失敗があったからこそできたものなのだ。
 「失敗は成功の元」これは、創造に深く関係しているとおもう。人は、失敗をするともう失敗はしたくないと思い、今まで以上に素晴らしいものを求める。それが、創造なのだ。また、創造は、自分の中での素晴らしいものが完成すればいいと思う。
 まだ、台所には、ホットケーキを揚げた後の甘い香りがする。

   講評   utiwa

 こんにちは、カモミールさん。
カモミールさんはお料理が好きなのですね。いろいろと工夫できるところが楽しいのかな。
体験実例は、ホットケーキを作った話でした。
油をひかずに、テフロン加工ではないフライパンにホットケーキのタネを流すとくっつきますね。ホットケーキは簡単そうでいて、コツがいりますね。ふんわりおいしくこげずにできれば、一人前です。

題材:前の話聞いた話 お母さんに聞いた話が書けました。ひまわりに水をあげすぎて枯らしてしまったのですね。いちずな子どもらしさがよく伝わってくる体験談です。
主題:わかったこと 「油をひかなかったことが原因であることが分かった。」失敗しながら学んでいくということですね。
構成:書き出しの結び 感想文の場合は、結びの工夫は特にしなくてもよいけれど、カモミールさんはホットケーキの甘い香りでしめくくることができました。


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