国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1312 今日1480 合計37729
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   狂気の効用   かよま

人間には「狂気」という状態がある。そのことを自覚していないと狂人でなくとも「狂気」という状態になってしまう。人間は狂気が好きである。また、狂気によって成し遂げられる偉大な事業もある。しかし、人間は出来る限り狂気を避けて生きていかなくてはならない。
だが、私は狂気は必要だと思う。まず1つ目の理由として「狂気」はやる気の現れであるといえると思う。最近私は「狂気」に取り付かれることが無い。こう書くと立派なように聞こえるが、要するになんだかやる気が出ないのである。だがそんな私にもやる気があった時代があった。なつかしの受験時代である。このときもどちらかといえば狂気に取り付かれていたのは母親だが、まあ私も今よりはやる気があった。今から考えてみると、毎日ちゃんと勉強するなどというのは狂気の沙汰であった(笑)。そこで、そのころの1日の過ごし方を思い出してみた。まず朝7時起床。8時に登校するまで勉強して登校。午後3時に学校から帰ってきて塾に行くまで勉強。4時半にうちを出て5時から塾で授業。8時半ごろに授業が終わり9時ごろ家に帰ってきて勉強。そして10時過ぎに寝る、というのが日常であった。合計の勉強時間はなんと6時間。今は1日30分でもいいから勉強しなさいといわれる私が、である。統計によると一流大学受験生の平均勉強時間は7時間らしいがこんなのはまさに狂気の世界である。まあそんな感じで狂気は大切である。
2つ目の理由としては徳川家康はたまに「狂気」に取り付かれたらしい。最近、司馬遼太郎が徳川家康について書いた本を読んだ。それによると家康はいつもは大変冷静な武将だったが、ごくまれに狂気に取り付かれることがあったらしい。武田信玄が上洛しようとして、家康の領土を通過したとき、家康は戦っても絶対に負けると分かっていたらしい。だが「手出しもせずに領土を通過されるのは恥」と考え、信玄と戦ったのはまさに狂気である。結局家康は負け、命からがら逃げ帰り、このことを自らの教訓としたらしい。全然関係ないことだが、徳川家康は長生きすることに命を懸けていたらしい。医学を学んで自分で薬を選び、健康のために運動した。運動が健康にいいというのは家康が最初に考えたことらしい。また、こんな話もある。あるところに橋があった。結構危険な橋で、大体の人は歩いてわたっていた。馬術に自身のある一部の武将だけが馬に乗ってわたっていた。そこを家康が通ることになった。家康は馬に乗るのが大変上手だという評判であった。いろいろな人が家康がわたるのを見物しようとしていた。家康はどうしたか。なんと歩くこともせずに家来の背に背負われてわたったのだ。それ以外にも家康の用心深さを示す逸話はたくさんある。そんなこんなで狂気は大切である。
確かに冷静であるということは大切である。徳川家康だって普段は冷静だったからこそ日本を統一できたのである。しかし「現状維持では 後退するばかりである。」という名言もあるように、たまには「狂気」に取り付かれて行動し、何か大きな変化を作り出すことも大切である。

   講評   hira


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)