国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1059 今日1888 合計45587
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉の美   なまず大使

 日本人が、淡白であるかわりに持続力に欠けていると言われるのも、生活感覚に左右されているところが少ないのであはあるまいか。日本人の言語でもこまかいことが省略されている。そういう淡白好みの通人たちが考えだした詩型が和歌であり俳句である。その妙手たちに比較的女流が多かったことも、また驚くべきことである。女性的言語が持久性の強い長編詩に結晶せず短詩型文学を生んだのは、やはり風土因子によるものだと考えられる。私は、比較的短詩型文学のほうが好きである。(構成図)(要約)(是非の主題)
 その第一の理由として、長く細かい文では簡潔な理解をしにくいからだ。テレビのニュースや新聞の見出しを見ると分かるだろう。テレビのニュースでは、事件の内容を簡潔にまとめている。例えばテレビでは、「時間」「場所」「出来事」「理由」「影響」と詳しくは分からないがこれぐらい発表する。新聞の見出しでは、「出来事」だとか「影響」などが太字で出ていて後で詳しい内容が小さく書かれている。テレビの見出しも新聞の見出しとは変わりはあまりない。それでは、この見出しがある意味から考えてみる。私は、新聞やテレビを見るとき、決まってこの見出しを確認する。例えば、火災発生などであれば、だいたい場所と影響が見出しには書かれている。それを見ることによって火事がどこであって、どんな影響が出たのか瞬時に理解できる。そして、詳細は後から知ることができる。まずは、どんなニュースがあったか簡潔に知り、さらに詳しく知りたいときに詳しく聞いたり読んだりするのが日本人の習慣であるのだろうと思う。(理由)
 第二の理由に、商品を販売するときなど簡潔に理解できない内容の宣伝は良くないからだ。例えば、ある製品を宣伝するときに専門的な言葉を用いて宣伝するより、身近にあって分かりやすい宣伝をするのが普通だ。なぜなら、そうでなければ消費者には理解ができないからだ。そういう意味では、日本人特有の「理屈よりも直感」というものがものすごく重要であることが分かる。ではここで、宣伝についてのデーターを紹介する。日経広告研究所の1995年のデーターによると、宣伝費の1位は「トヨタ自動車」である。金額にしてみると約709億1800万円。2位は「花王」で、約492億3700万円。3位は「日産自動車」で、約467億300万円。どの会社もとても有名である。特にトヨタ自動車などは、最近リコール問題が起きたが2位と3位を突き放すほどの宣伝費を使っていることが分かる。このことから私は、宣伝費を多く使っている会社は儲けも良い会社ということが分かった。(データー実例)
 確かに、直感的な言葉ばかりでは浅い考えが増えてしまう。しかし、「分かりやすさこそ言葉の美」という名言があるように理解しやすく通じやすい日本人の言葉は良いと思う。私は、日本人のような簡潔な話し方は物事が伝わりやすくてとても良いと思った。だから、私は、短詩型文学のほうが好きである。しかし、簡潔な話し方ばかりでもいけないということもしっかり頭に入れておきたい。そして、今日は学校の出来事を簡潔に伝えられるようにと考えている。(反対意見への理解)(名言の引用)(是非の主題)

   講評   kaki

【1段落目】
「私は、比較的短詩型文学のほうが好きである」という切り口がおもしろいね。
【2段落目】
「長く細かい文では簡潔に理解をしにくいからだ」という理由のあとに、新聞記事の見出しを例に挙げたところが、とてもよかったです。新聞社には、この見出しを担当する部署がありますが、普通の記事を書くよりも非常に難しい仕事だそうです。少ない単語でいかに読み手(相手)に伝えるか、単語の選択に悩むそうです。
【3段落目】
「商品を販売するときなど簡潔に理解できない内容の宣伝は良くないからだ」と、2つ目の理由も挙げられました。このあとに宣伝費のデータがあるので、企業がいかに宣伝に力を入れているのかよくわかりました。
【4段落目】
「確かに」のあとに、反対の立場の人の気持ちを理解する文がしっかり書けています。名言は自作でしょうか? 日本人の心をしっかり表した名言だね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)