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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   みんなが通る道   ポセイドン

 私が市場へ行く道は、いかにも自然発生的な細いやさしい道だ。ところがその道は最近アスファルトがしかれてしまった。道にはいろいろなものがあった。そんなものにいちいち心をとめながら、ゆっくりとこどもは楽しみながら歩くのであった。最近ある方から石を一ついただいた。全体に光る鉱物の一種が入っていることで、光を受けて小さく一せいにまたたく。その人、道で拾いましたと言った。どんな道だろう。ゆたかな気持ちで、ものみなすべてにいとしみを感じながら歩く土の道にちがいない。無味乾燥なアスファルト道路、車が通るためだけの道にはこんな石はないのだ。道が一番らしいのは、人間のくらしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできるふみしめられた道である(要約)。
「ダダダダダダダダ。」
「ヤッホー。」
この学校のいろいろな生徒がこの道を使う。この道は自然の道、つまり土の道だ。しかし、みんなが通るからかたくなって、草などの植物は全く生えなくなった。ぼくもこの道を使う。理由は二つ。一つは近道のためである。もう一つは自然が左右にあって、まるで森林に入ったような気分になれるからだ(たとえ)。この道にはたくさんの思い出がある。友達がそこで用をたして用務員さんに怒られたり、雨が降った後に通って、ころんだ友達につっかえていっしょにころび、先生に怒られた、なんてこともあった。しかし、最近になって、生徒がけがをすることが多くなったために、通行禁止になってしまった。それに、周囲の草を切っているのを見て、「最悪だ」「自然破かいだ」と思った。けれど、
「なんで切ってしまうの?」
と聞いたら、新しい草花を植えるためだとわかってほっとした(前の話)。
 自然の道は、天気によっていろいろな特長のある道に変わる。一方アスファルトで舗装されてある道は、天気が変わっても自然の道と比べるとあまり変わらない。最初は晴れの日で二つの道を比べてみよう。自然の道は、周囲に草が生えているから、暑い日でも涼しくてさわやかな気分になれる。それに地面に手をついてみるとそんなに熱くないから、ねころんでみてもだいじょうぶ。反対にアスファルトの道は黒くて日の光を集めるから、そこらじゅうに熱気がただよって、蒸し暑い。地面に手をついたら、すごく熱い。だからそこにねるなんてことをしたら、暑すぎてたまらないと思う。次に曇りの日。草がいっぱい生えていて湿気があって、草を触ると少しぬれるかもしれない。アスファルトは暑くもなく寒くもなくて、通常だと思う。最後に雨や雪の日。土だからぐちゃぐちゃ、どろどろになって、くつが真っ黒になったり、草に付いた水てきがすねやふくらはぎなどに付いて冷たいと思う。舗装は凸凹していてもそうでなくても、土のように吸い取られないから、水たまりがあって、くつの中にいっぱいしみこむ。自然の道の方が良いか、アスファルトの道の方が良いかを選ぶのは人それぞれだけれど、ぼくは天気によってどちらかの道を使いわけられれば良いと思う。でもそのようなことは出来ないので、道の種類はいろいろあって良いと思う。だからぼくは、筆者の意見には賛成もしないし、反対もしない。
 人間にとって、舗装された道と自然の道とは、どちらも良い面もあり悪い面もある。なぜなら、アスファルトの道は車が通りやすいけれど、自然の道は通りにくい。逆にアスファルトの道は全然緑がなくてさみしいけれど、自然の道は緑がいっぱいあってさわやかだから(一般化の主題)。

   講評   taimu

ご卒業おめでとうございます。いよいよ中学生、新しい生活に胸はずませていることでしょう。楽しい春休みになるといいね。

<構成>長文をていねいに読んでいるね。上手な要約ですよ。「道にはいろいろなものがあった」の「道」は、「土の道は」「昔の土の道は」に直しておくと、さらにわかりやすくなるでしょう。

<表現>ポセイドンくんの近くにも土の道が残っているのですね。人が通る部分はふみかためられて、植物が生えてこないけれど、人が通らない両端にはたくさんの植物(雑草というべきかな)が残っているのですね。「まるで森林に入ったような気分になれる」というたとえが、その道をイメージさせてくれます。

<題材>土の道とアスファルトの道を、天気によって対比させたのはおもしろい。人間は勝手なもので、自然とのふれあいを求める一方、便利で快適な環境を求めることも否定できません。ポセイドンくんの言うとおり、それぞれの特徴を生かしてどちらかの道を選択できればいいのにね。

<主題>感想文は必ずしも筆者の考えに賛成する必要はありません。「人間にとって」と一般化しながらポセイドンくんの意見を力強くのべることができました。またそう考えた理由を裏付けることもできましたね。

●特長→「特別な長所」という意味で使います。文脈から考えると「特徴」のほうが適しています。
●暑すぎてたまらない→熱すぎて
●使い分けられれば→使い分ければ(この方がすっきりする)         
<おしらせ>お伝えするのを忘れていましたが、22日(月)は休み宿題です。読解問題と清書に挑戦しましょう。3月の読解問題は山の便り3・4週号に印刷されています。(3・3週号の読解問題には、あやまって2月の問題が印刷されていたようです。)900字暗唱は4・1週に聞かせてくださいね(^^)。  また、作文の日記念コンクールに応募することができます。森新聞3・4週号にくわしい情報がありますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね(自由参加)。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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