国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   レオナルド・ダ・ヴィンチを読んで   クローバー

 「創造」は、それまであったものをいろいろ組み合わせて、そのできたいくつもの新しい組み合わせの中から、正しく自然を説明できるものを選び出し、世の中の人達がその価値を認めたものだ。創造は、最初の試みと最終の成果との間があまりにへだたっているので、どうやってそれが創造されたのか分からなくなり、突然ひらめいたかのように考えられてしまう。だめだと思って試してみるか、よいと感じたらくりかえすか、それが創造にたどりつくかどうかの境目だ。だめでもよいから試してみる(創造)ことは人間にしか出来ず、また、大脳はつねに創造をしているようなものだ。だから、創造のために「こころみ」を積み重ねないのはまったく人間らしくないことになる。
 「創造」は、だめだと思ってもいろいろなことを試してみることから生まれる。私はこの長文のように、だめだと思っても試して成功したことが何度もある。例えば理科の「てこ」のテストのときだ。学校では難しい問題集を使っている。その中にあった問題が全く分からなくて、苦戦した。父に、
「これ教えて。」
と頼んだら、父はしわを寄せて、
「すぐに分からないから後でね。」
と言った。後ではないだろうという私の予想は大当たりで、
「ごめん。無理。わからない。」
と後から断られた。しょうがない。一人でやるしかない。タイムリミットは後丸一日と半分。
「パン。」
と勢いよくノートと問題集を開いた。説明を読みながら、図や絵をなぞり、順番に考える。でもいくら考えてもなぜそうなってしまうのか分からなかった。それに関するすべての問題の解説を読み、少し分かったところで難しい問題を考えながら解説を読んだ。
「分かった〜!」
うれしさのあまり叫んだ。案外簡単だった。問題集のページをパラパラめくり少し違うパターンの問題を解いてみた。すらすら解けた。最後に答え合わせ。なんと、全問正解。問題集にも「全問正解」と書き込んでおいた。そうしてのぞんだテストは百点だった。先生は、
「今回はすごく出来が悪くて悲しいです。全部授業で解説します。」
とおしゃって、間をおいて、
「でも満点の人もいましたよ。」
と付け足した。先生がみんなの前でほめてくれたようでうれしかった。
 他にもある。学校の体育の縄跳び検定のことだ。私は、ずっと片足二重飛びができなかった。何週間も練習したけれど、出来そうな予感もなかった。どんどんやる気がうすれていった。一緒に検定を受けていた仲の良いお友達は、一番最初にそれに合格した。それで私は燃えた。時間があるごとに練習して、まだ合格の5回は出来ないけれど、3回飛べたから検定を受けに行った。そしたら、いきなり5回飛べたのだ。周りにいたお友達が喜んでくれた。先生も喜んでくれた。もちろん私もうれしかった。でも運も味方してくれたのかもしれない。その後何度飛んでも5回は飛べなかった。
 私は、体験を通して、何事も試してみて努力することが大事だということが分かった。『七転び八起き』何でもだめだと思ってあきらめずに、自分を信じて目標を達成できるようにがんばりたい。

   講評   hoemi

《構成》 創造とはいかなるものかを軸に要約することができましたね。
《題材》 試行錯誤をくり返し、失敗をくり返し、苦戦を続け、やっとのことで成功にたどりつく。そんな体験を見事に似た話として展開することができました。てこのテストの時にしてもなわとび検定にしても、クローバーちゃんの努力なくして好結果は望めなかったよね。
《表現》 「まるで先生がみんなの前でほめてくれたようでうれしかった」と、たとえることができましたね。名前は呼ばれなくても自分のことだとピン!ときたのですね。努力が報われたような気がしてうれしいよね。「七転び八起き」も使うことができました。
《主題》 「わかった」を使ってまとめることができましたね。いかにもクローバーちゃんらしい、前向きなまとめでいいですね。わたしも作文を読みながら励まされました♪

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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