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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一石三鳥   カモミール

 古いものにとらわれずに、新しい見方をする、あるいは逆転の発想という言葉がありますが、そういう考え方をしていると、案外そこから面白い発展が起こるのです。また、こだわらない自由な心で科学を論じるというのも一つの進歩の道だといえるわけです。つまり、自由な観察力や、考え方から思いついたことをどんどん科学者や科学界にぶつけていけばいい。
 今は常識だと思っていることも、昔に、それを考え出した人のとらわれることのない心から、生み出されたものがたくさんあると思う。私がいつも思うのは、病院に必ずあるレントゲン。決まって病院に行くと患者さんがレントゲンの中にいる。しかし、こうして当たり前に使っているレントゲンにも日々重ねた努力が詰まっているのである。一八九五年レントゲンさんは、エックス線を見つけ出し、レントゲンを開発した。これが開発されたのも、レントゲンさんの純粋な心と新しい考え方があったからこそ生まれた科学の塊なのです。私も彼を見習い、心も考えも新しくしたいと思っている。
 母は公式がそうであるといっていた。例えば、体積を求める公式。<たて×横×高さ>というように、現在はごく普通にいえてしまう言葉である。しかし、その公式の意味、四角形の面積が高さぶんつみあがったものというのを考え出すのに、昔は気の遠くなるような時間がかかっていたのである。「コロンブスの卵」という言葉があるように、どんなに頭のいいひとでも何もない状態から公式を生み出すのは難しい。だからこそ、今までの人の考え方にとらわれずに自分の考えを導き出し、今に至って愛用される一般の公式となっているのだ。ここから、他人の意見に安易にのってしまわないことが大切であることを学んだ。
 以上のことから、現在役にたっているものを開発したひと達は観察新しい考えをしていることが分かった。だから、自由な観察力と考え方を持つことが科学を自分たちが進歩させる第一歩。日々の生活の中で、なぜ、どうしてと思うようにしていきたいと思った。また、その結果自分の中で生まれた不思議や考えを科学者達に伝えると、科学者たちは楽しく、自分も楽しく、さらに科学も進歩するかもしれないという素晴らしいことが起こる。
「一石三鳥」である。

   講評   utiwa

 こんにちは、カモミールさん。

創造性ということについて、考えることができました。新しいことを発見するためには、物事を違う角度から見ることも大切ですね。
今回は、病院でいつも見かけるレントゲンの機械と、お母さんから聞いた体積の公式というふたつの実例を挙げることができましたね。どちらも、科学や学問という長文の話題によく合っていますね。特に、公式というものは、簡単に教科書に載っていて「覚えなさい」と言われて使うものだとばかり思っていますが、今では当たり前すぎて、それを発見した人の苦労や偉大さは見過ごされがちです。
☆実例のアドバイスとしては、「レントゲンさんの純粋な心と新しい考え方があった」と書いていますが、どのように純粋だったのか、その時代としてはどの点が新しかったのかを具体的に調べて書くとより説得力がでます。
☆常体と敬体が混ざっています。要約文も含めて、常体(である調)にそろえましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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