創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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アソファルトと土 その
私が市場へゆく道は、いかにも自然発生的な細いやさしい道だ。家と家との間に何となく作られた人間のふみならした道だ。ところが、その道は最近アスファルトがしかれてしまった。昔の道にはいろいろなものがあった。しゃれた石、虫の死がい、雑草の可憐な花、ラムネびんの破片、石炭のかけら、鳥の羽。そんなものにいちいち心をとめながら、ゆっくりとこどもは楽しみながら歩くのであった。もちろん舗装された道も場合によっては大切である。ほこりをあびせかけられる街道筋の家などは気の毒で見られない。一刻も早く舗装しなければ、道すじの家は窓も開けられない。だが、道が一番道らしいのは、人間のくらしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできるふみしめられた道である。この事だけは忘れてはならないのだ。 私には似た話がある。今となっては、アスファルトばかりの道だが、公園では今となっても土が多く使われている。友達と遊びに行った時は、土に落書きをして遊んだものだ。道ではそんな事はできないので、土はとても大切なものだとしみじみ思う。人間にとって自然とは、かけがえのないもので、快適な環境というものは大切だが、自然とのふれあいも大切にしたい。
講評 kiri
こんにちは。昔の土の道では、石や虫や花などがあって、楽しみながら歩けたのだね。舗装されたきれいな道も大切だけど、いちばん道らしいのはふみしめられた土の道だということだね。
<構成> ●要約…土の道も、舗装された道も、どちらにもいいところがあるね。それを認めた要約が出来ました。
<題材> ●前の話、聞いた話…公園の土で遊んだ思い出が書けました。工夫次第で、自然はいろいろな遊び方ができるね。
<表現> ●たとえ・ことわざの引用…今回は「まるで」の表現がなかったの残念。どこかに一つ、光る表現を入れましょう。
<主題> ●一般化の主題…最後は、きれいで便利な舗装された道もいいけど、自然のもつ力も大切という意見が書けました。
★ 今回は、にた話が、ちょっと簡単になりすぎてしまったね。もうひとがんばり!
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