国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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かんそうぶん おはろ
ある計算では、一対のハエの子孫が半年で億の百倍以上の数になるといわれます。子どもたちはみな抵抗性を持つものになります。ヒトの場合は一生が長く、生まれる子どもの数も少ないので特別な性質をグループ全体に入れかえてしまうには、ひじょうに長い、おそらく何万年という時間がかかるでしょう。
一年前、ぼくがまだおばあちゃんの家に住んでいたときのことです。トイレがぼっとんべんじょで、ハエがうじゃうじゃいました。すわっているとときどきおしりにハエが当たったりしました。どんなにさっちゅうざいをかけても死にません。まるでゴキブリのような生命力でした。多分さっちゅうざいがきかなかったハエは、さっちゅうざいに抵抗性のあるハエだったのだと思います。
この前聞いた話では、マンボウも千個も卵を産むそうです。そしたらいっぴきぐらいはていこうせいのあるまんぼうができるから、かならずいっぴきくらいは生き残れると思います。お母さんは色がきれいなきれいなマンボウはメスにもてるから生き残りやすいといっていました。でも色がきれいでもサメにみつかりやすいと、ぎゃくに色がきたないほうが生き残れると思います。
ハエもマンボウと同じで、とうめいな色のハエがでてきたら、にんげんにみつからなくてはえたたきでたたかれないから生き残れるけど、メスに見つけられなくて交びできないから、見つからないのとおもてるのでは、どっちもどっちだと思います。ハエは全部おなじだと思っていたけれどいろんな種類のハエがあっていろんなかんきょうでいきのこれるんだと分かりました。今作文を書いているのをじゃましているハエもいろんなていこうせいをもっていたからこそ生き残ったんだな。
講評 kan
こんにちは、おはろくん。生き物についてくわしいおはろくんですから、今回の長文も楽しく読めたと思います。ハエにはいろいろな秘密があることがわかりましたね。今回の感想文もテーマがしぼれていて大変よい内容になりました。
★第一段落 三文ぬきがき この項目も今回が最後になりました。4月からは、本格的な要約の練習に入りますよ。おはろくんはこの1年、三文ぬきがきをしっかり取り組んでくれました。要約の練習にスムーズに入れると思いますよ。
★第二段落 にた話ですね。先生の実家もぼっとんトイレでした。先生のおばあちゃんはもキンチョールを毎日かけていましたが、やはりハエがいなくなることはありませんでした。このにた話を読んでなつかしく思い出しました。
★第三段落 ハエのようにたくさんしそんを残す生き物をとりあげてくれました。よい話題を選べました。お母さんの意見に対するおはろくんの意見をしっかり書き入れたこともすばらしい!
★第四段落 これはユニークな感想ですね。素晴らしいまとめになりました。行き残るか、それとももてるか……。おはろくんだったらどちらを選びますか? 動作情景の結びも効果的ですね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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