国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間の進化と退化   クローバー

 古い説では解釈がつかないことだらけで、また、いずれ新しい学説が誕生することになる、ということはさまざまな科学の領域で起こる。そして、いろいろと角度を変えて自然を見ていると、次々と新しい発展が生まれてくる。そこから新しい学説が発展し、それをもとにしてまた優れた技術が誕生する。こういうことは、これからも続いていくはずだ。今までの出来上がった科学の理論や解説にこだわりすぎて、すべてそれにのっとって考えるという傾向が強すぎると、新しい発展が起こらなくなる。だから、ウェーゲナーのように、こだわらない自由な心で科学を論じるというのも一つの進歩の道だと言える。
 人類は、科学においてだけでなく、さまざまなことにおいて進化してきた。それとともに退化しているところもある。それを、「さすが、日本語!」という中等科の国語の先生からの特別授業で学んだ。ハ行は、奈良時代にはパ行だった。でも、平安時代のころになるとファ行になった。だから、紫式部の「源氏物語(桐壺)」の「いづれの御時にか」は、「いづれのおフォンときにか」だったそうだ。しかも、いまの母は奈良時代パパだったことになる。人類は、科学が進歩するとともに口を使わなくなっている。パパよりもファファの方が言いやすいし、ファファよりもハハの方が言いやすい。人類は、おおきな変態動物のようだ。科学が進歩するのはとてもよいことだけれど、体は退化しないようにしたい。
 私は、大陸移動説について、調べてみた。ウェーゲナーは、4000キロメートルも距離が離れている南アメリカとアフリカが、昔は一体だった、ということを裏付けるための根拠として、両大陸には同じカタツムリが生息し、過去の動植物の化石、山脈の連なり方、岩石に残された傷跡があることなどを挙げた。そして、1915年に、「二億年ほど前、バンゲアという巨大なひとつの大陸が分裂して、その形や大きさをほとんど変えずに地表に沿って水平に移動し、分裂、接合を繰り返し、現在にいたった。」と考える大陸移動説、「大陸と海洋の起源」という論文を発表した。そのウェーゲナーの本名は、アルフレッド・ロータル・ウェーゲナー(Alfred Lothar Wegener)。1880年2月1日生まれ。ドイツの気象学者だったが、気球による高層気象観測を続けるうち、海岸線の形の不思議さに魅せられ、地球そのものの進化について、深く考えるようになっていったそうだ。
 私はこの長文を読んで、「艱難汝を玉にす」というように自由に科学を論じると、新しい発見が起こり、化学が進歩するということが分かった。また、国語の授業を通して、だんだん人間が退化していることも分かった。

   講評   hoemi

《構成》 長文の要点をしっかり把握した上で簡潔にまとめることができました。
《題材》 日本語が時代と共にどのように変化してきたかを書けましたね。言葉に関することで、人間のあごの骨格が退化していることも挙げられますね。以前よりも柔らかいものを食べるようになったため咀嚼力(かむ力)が弱くなり、その結果、あごが退化したようです。それに伴い、日本語の発音にも影響が出ているのでしょうか。また、大陸移動説について詳しく調べることができましたね。何にもとらわれない自由な視点にたって論じることの大切さを感じました。
《表現》 「艱難汝を玉にす」という、的確なことわざを引用してまとめることができましたね。また、人類を「まるで大きな変態動物のようだ」とうまくたとえることもできました。
《主題》 自由な科学論議が叶うと、そこからさらに進化し続けていくことができるよね。科学のみならず、常にアンテナをはりめぐらし、自由な視点に立って物事を考えられるようになるといいね☆


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