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　　　春を見つけたこと　　　ピヨちゃん

　「もう春なんだなー。」　　　　　　　　　　　　　　　　　ちり始めた梅の花を見上げて言いました。春といえばほかにも、学校にある桜の木は、つぼみがもう膨らんでいるし、道端には春の花がたくさん咲いています。色んな所に春があるので、見つけるといい気分になります。でも、草の中の春を探すときは、気をつけなければいけないことがあります。虫です。虫の幼虫だけは気をつけるようにしています。幼虫にはいろいろな種類がありますが、そんなものは自分にとって関係ありません。幼虫はアゲハチョウ以外すべて敵です。
　給食にも、春があります。最近、春の食材をたくさん使っているみたいです。おすいものには春の野菜と思われるものが入っていたし、ひな祭りにはちらしずしも出ました。春
はおいしいものがたくさんあるなーと思いました。週に一度のお弁当にも、お花の形のにんじんなどの春らしいおかずを入れてもらいます。
　ひなまつりも、すぐに終わってしまいました。人形をもっと飾りたかったけれど、仕方なくかたずけました。
　二月は雪がふっていたけれど、三月になってからふらなくなりました。花もよくみます。それに、卒業式が近づいてきたので、いろいろと準備も大変です。いすを運ぶのは、とてもつかれました。でも、　　　　　　　
「六年生のため」　　
と思いながら運んだので、少し楽でした。
　いよいよ卒業式です。仲がよかった六年生もいなくなってしまいます。それは、まるで自分の大切なものがどこかに行ってしまったような感じです。　
　幼稚園のときに、友達に
「花には一つ一つに花言葉というものがついているんだよ。」　　というのを教えてもらってから、少し花に興味を持ってきていました。なので、花の咲く三月や四月は好きです。卒業の季節だけれど、元気に五年生になりたいと思いながら、花を見つめました。

　　　講評　　　serori

ここ数カ月、ピヨちゃんの清書の完成度は本当にすばらしい！　時間をかけて、一文一文ていねいに見直していることがうかがえます。