創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   古き良きもの   キューピー

常に新しい場所へと移動する元遊牧民たちは移動文化が普通である。しかし日本人やほとんどの他の国は、定着文化である。やはり定着文化に浸っているほうからみると、移動文化というのはとても不思議なものである。しかし現代、世の中は次第に定着文化が薄れ、移動文化にシフトチェンジしている。このままでは、定着文化の良さが失われついには忘れ去られ古き良き物というものがなくなってしまう可能性がある。そのようなことになれば、世間は新しいものしか興味を示さなくなり、昔を振り返るということがなくなってしまう。将来社会の価値観が移動文化に移行してしまうことが問題だ。

第一の対策は何事も根気よくこなすことだ。何事も継続することによって、初めて良いところや悪いところを見分けることができる。そして結果がでるまで頑張ることによって、大きな達成感を得ることもできる。私は長年ピアノとバレエを続けてきた。しかしときどきやめてしまおうか、と思うこと今までによくあった。そのたびに周りの人たちに続けることを強く勧められる。私は毎回なぜ続けることが良いのかよく解からなかった。しかし今振り返ってみると、続けるメリットしか思いつかない。ただ楽しいからという理由だけではなく、知識が広がったり、いろいろな経験を体験することができる。バレエやピアノというのはまず練習することが大切だ。練習を重ねることによって上手くなっていく。この練習するということの大切さがピアノとバレエを経験することでよく理解できた。(体験実例)

第二の対策は過去から学ぶことだ。定着文化を持続させるには、古き良きものから現代を生きるためのヒント得るべきだ。現代は常に新しい求めるあまり、物事が便利になりすぎているように感じる。すぐに次のものへと移るとその物を深く理解できぬまま、あるいはその物の良さを実感できないまま次のものへと移ってしまうことが多いだろう。アドルフ・ハックスリーの「Brave New World」では、未来では新しい、進歩したものを求めすぎ、逆に古いものが珍しいという価値観になってしまうということを予測している。そして古いものに魅力を感じる人たちは偏見を持たれ、古いものの魅力に興味をまったく示さない。そして未来は物事がすべて便利にそして簡潔になってしまいものの深みや、人の感情といったものが重視されなくなってしまう。(読書実例)新しいものばかりに目をむけていても、必ずしもよいものが作れるというわけではない。

確かに移動文化に浸ることで、物事の発展は早くなるかもしれない。しかし、人々は新しいものばかりにとらわれずに、昔の良いことを忘れずに新しい文化や物を取り入れるべきだ。果物は皮よりも中身が大事である。皮の色が悪いからと言って捨ててしまうのはとてももったいないことである。移動文化も同じことだ。「新しい」という表記だけでずっと変わらない中身を重視することがなくなってしまう。将来、定着文化の継続するということの大切さが忘れられ、移動文化のなにもかも新しいものが重視されてしまうことが問題だ。

   講評   ogi


 キューピーちゃん、こんにちは。

 移動文化は魅力的な点もありますが、定着文化だからこそ成し遂げることができた、国家そのものの成長や経済成長がありますね。新しいものを取り入れつつも古いものをけっしておろそかにしないということは、未来の先進国全てに課される課題かもしれませんね。
 2段落目の体験実例にあるように、「続けること」の大切さに気付くことは非常に大事なことです。「選手になれないから」「たいして上達しないから」「飽きてしまったから」という理由でやめてしまうことは簡単です。目にはっきりと見える上達がないと続けることに疑問を感じてしまうこともありますが、実は「続けること」は、その人の人格を形成する上で、たいへんなメリットがあるのです。良い実例があげられましたね。また、3段落目の読書実例の入れ方も、効果的でとてもじょうずです。
 今回も読みごたえのある良い作文が書けました。

      

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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