創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
消えたローストチキン なぞのたびびと
黄色い太陽のようなオムライス!さばのみそ煮、ラーメン、フルーツパフェ、スイートポテト・・・ぼくの学校の給食にはいろいろなものが出ます。
今日の給食はサケのホイル焼き、オムライス、ポテトサラダに牛乳です。
「美味しく食べましょう。いただきます。」
級長につづいてみんなが
「いただきます。」
と応えて給食が始まります。ぼくたちの給食を食べる時間は約三十分。ぼくはスプーンにオムライスをそっとのせて、口へ運びました。おいしい!と思った時、急に視界がくもってきました。やがて、まるできりのように目の前がみえなくなりました。
気がつくと、いつの間にか、ぼくの目の前にローストチキンが置かれていました。
「えっ?」
いきなり、オムライスがぼくの大好物のローストチキンに変わったのでおどろきました。クラスのみんなのランチョンマットの上にも、ローストチキンが置かれています。皆の顔をみると、笑いながら、おいしそうに食べています。思わずぼくも食べてみたくなりました。きっと、ほおが落ちるくらいおいしいのだろうなと思いながら口に運びました。
ところが、どうしたことでしょう?大好物なのに心からあまり楽しめません。おかしいなあ・・・。するとまた、突然、視界が真っ白になりました。コツン。何か固いものが頭の上に降ってきました。真っ白な視界の先があいてきました。まるでそこにすいこまれるかのように、視界の先のあいているところへぐんぐん近づいて行きました。
はっ!ふと目を開けると、目の前のきりがみるみるうちに消えてきました。机の上を見ると、ぼくのローストチキンがなくなっています。ボンボンボンボーン。僕の頭からスーパーボールが落ちました。そうか、さっきの固いものはスーパーボールだったのか。先生のげんこつじゃなくてよかった。
キーンコンカンコンキンコンカンコォーン。チャイムが鳴りました。ゲッ!ぼくの机の上には一口分だけ食べたオムライスが置かれていました。みんなが掃除場所へ向かって走って行きました。
講評 hira
清書、コンクール作文(それも新作!)と良く頑張りました。コンクール作文も「これぞ記念日」と感じさせる内容でした。怖さとうれしさとがよく表現できてましたよ。私も「今日は3月24日なにか引っかけられないかなあ」と無理矢理アイディアを出そうと格闘中です(笑)。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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