創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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料理を作ったこと ログきち
「バン、バン。」
ぼくは今、パンをこねている。もうけっこうできてきた。ぼくはパンをこねるのが得意だ。幼稚園生のころから今まで、ずっとしてきている。ぼくがパンをこねはじめたのはお母さんがパンを作っていたからだ。お母さんはよくこねられなかったから、くやしかったので、いじわるそうに、
「ねぇ、パンでもこねてみたら。」
と言ってきた。どうせ、ぼくには出来ないだろうと思っていたようだ。しかし、ぼくがやってみたら、上手に出来てしまった。おかあさんは、おどろいて、
「えー、負けた。とっても悔しい。何で出来るの。」
とさけんでいた。ぼくは、上手にできたので、とてもうれしかった。
なぜぼくが上手にできるのか、考えたことがある。そのときいくつか、案がうかんできた。一つ目は本の通りにしていないからだ。みんなはパンのきじをのばして、完成度を測っているが、ぼくはそれを一切していない。手の感かくでやっている。手からパンがとれて、手にパンの残りが少ししかついていないぐらいがちょうどいい。二つ目は手があたたかいことだ。手があたたかいとパンがあたたまって、発こうしやすくなるからだ。その状態で焼くと、とても大きくふくらんでおいしくなる。
おかあさんはぼくが、パンを始めたことを振り返ってこういっている。最初はねんどみたいにパンができたらいいね、という軽い気持ちだったが、作らせて見たら上手だったのでおどろいた。また作ってもらって食べたいと思うといっている。
ぼくの作れるバンは、まるでもちのようにふっくらして、外はかめのこうらのようにかたい。得意なパンはフランスパンでとてもおいしくできる。ほかにも、黒ゴマパン、バターロール、あんぱん、チョコパン、黒ゴマフランスパンなどを作ったことがある。やめた野球チームにパンをもっていっておいしいとたくさんいわれたこともあった。
ぼくはパンを作ってみて、自分でも上手に出来たと思った。ぼくの自信が一つふえて、個性になったのでよかった。がんばって作れば、そのぶんおいしくできるようになって、あげた人も喜んでいくことがわかった。
「ピーピー。」
オーブンの音がした。パンが焼きあがった。今日のパンはゴマパン。とってもおいしくてやわらかい。ぼくが試食をしてみたら、
「うますぎる。」
と思わず声をあげてしまった。さあ、たくさんたべるぞ、と言ってイスにすわった。
講評 utiwa
こんにちは、ログきちくん。
さっそく清書を送ってきてくれましたね。さすがパソコン名人、打つのが速いですね。パンづくりの話は、何度読んでも面白いです。ログきちくんの得意げな顔が浮かんでくるようです。
来月からはいよいよ6年生ですね。課題フォルダも新しくなります。新鮮な気持ちでとりくんでください。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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