国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   三度の飯より囲碁   きんぐ

よろしくお願いします。」
このあいさつでドキドキの対局がはじまった。絶対勝つ!僕はこう心に決めて、第一手を打った。僕は囲碁が大好きだ。こんなに囲碁が好きな人はいないのではないかというほど好きだ。下手の横好きだ。僕は一年半前、囲碁を覚えた。旅行中、おじいちゃんから教わった。それから碁盤にしがみついたままはなさなくなり、もっと強くなりたいと思うようになって、二カ月前から、毎週日曜日、囲碁教室に通い始めた。自転車で三十分かかる。だから、行きも帰りも足がくたくただ。
 この囲碁教室は、一時から四時までと、塾並みの時間だ。スケジュールは、三時まで何人かと打って、そのあと詰め碁を解くなどのことをする。帰る時は対局の成績発表をする。僕は七勝〇敗の全勝を目指してがんばっている。僕の新記録は、五勝〇敗の全勝だ。毎週教室に通う度に自分でも強くなったと分かる。自分には分からないけれど、何かを学んだ、という手応えを感じる。囲碁の楽しいところは引き分けがないことだ。どんなに力の差がない人同士の対局でも、どちらかが勝つ。だからひとつのミスも許されない。実際いつも危ない対局をしている。ギリギリのところ、つまり、一、二目差で勝敗が分かれるので、、冷や汗を流しながら対局している。「ふうー。一時、負けたかと思ったよー。」「あともうちょっとで勝てたのに、あそこをこう打てばよかったんだ。このミスもまずかったな。」対局が終わったら、悔しかったり、うれしかったり、一気に力が抜ける。
 学校の総合学習の時間で、日本の伝統文化について調べることになった。僕は囲碁について調べた。囲碁は三千年以上も前からあった、とされている。中国や、インド、チベットのどこからか始まったようだか、正確には分からない。日本には六世紀ごろからあったとされている。だから、聖徳太子も碁を打っていたかもしれないのだ。囲碁界で有名な人では、本因坊算砂や寛蓮などがいる。本因坊算砂は豊臣秀吉が開いた全国囲碁大会で優勝し、徳川家康に碁所を命じられた。碁所とは城で開かれる碁の行事全てを取り仕切る人のことだ。寛蓮は日本で初めて碁の本を書いた人だ。金の枕をかけて打った碁、女のゆうれいと碁を打って負けたという話も有名で、今昔物語にのっている。囲碁は昔からゲームの王様だ。しかし、今、テレビゲームをする人におされて碁を打つ人が少なくなっている。もっと碁を打つ人が増えてほしい。囲碁はテレビゲームと違って、生身の人間を相手に戦う。だからこそ、負けたら悔しい、勝ったら嬉しいという気持ちが生まれる。ここがテレビゲームと違ういいところだ。
 人にとって目標があるということは、目標に向かってがんばり、自分を高めてくれるものがある、ということだ。。スポーツ選手なども決して楽にはなれない。目標を持ってそれに向かってみたい。きっと何か新しい発見があると思う。

   講評   onopi

 囲碁を心から楽しんでいるのがよくわかる作文です。もくひょうもしっかりしているようですから、それに向かってがんばってください。
 

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