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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己PR   さくら

 ある日本の会社が香港人に「日本語ができる人を求む。」という求人広告を出したところたくさんの人が押しかけた。しかしその人たちと面接をしたところ、「コンニーチハ、サヨ−ナラ」といった挨拶程度しか日本語を話すことができなかったそうだ。それで日本語が話せると思えるのは驚きである。日本人に「あなたは英語が話せますか。」ときかれたら「少しだけ」と答えるであろう。たとえ「グッドモーニング、グッドアフタヌーン」と話せても、自信をもって英語話せます。とは言わないだろう。それは話せます。と答えた場合責任をとらされ、そして理解できなかったらどうしようという不安が脳裏をかすめるからである。これが日本流の「謙譲の美徳」なのである。ところが香港のような国際貿易都市で生きていくためには、そんな呑気ことはいっていられない。自己PRの上手にできない人間は、出世が望めないという社会の仕組みが出来上がっているのだろう。つまり少々はったりを利かせてでも、「できる」と先に手をあげたほうが勝ちなのである。日本人ももっと自己アピールをしていくべきである。
 その理由は第一に、自分でアピールしないと、相手に自分のことを分かってもらえないからだ。たとえその人が優れたものをもっていても聞いている人に言わずに「私、あまり上手ではないです。」と言ってしまったら相手にはそうなんだ、と思われるだけで終わってしまう。それで自分の成長をとめてしまっているのかもしれない。今は就職難の時代だ。ただニュースでやっていた話だがただでさえ難しいのに自分の長所を隠していたらなおさら就職は難しくなるだろう。この間大学四年生になっても就職できない女性がいた。その人は何か自分が就職に有利になる、アピールできるものが欲しい、ということで資格をとるため、専門学校にアルバイトをしながら通うことに決めたそうだ。日本も自己PRをすることが必要になっているのだな、と感じた。
 その理由は第二に自分自身が成長できないからだ。第一の理由でも少し考えたことであるが、遠慮してアピールしないでいると、自分の能力を発揮できる機会を失い、能力に磨きをかけることができない。データによると仕事の目的について30代では、仕事の目的を収入と答えた人の割合が75%となっている。もっと自分をアピールし、自分の能力を活かしていくこにたったらうれしいだろうとができれば仕事も生きがいにつながるのではないか。職人はそういうかたが多いと思う。陶器を美しく造ることができる人は楽しみながらそれを職としていける。和菓子を作る人はお客に自分の技で喜んでもらえる。自分が得意と思っていることをして、それが誰かの役にたてたら嬉しいに違いない。
 確かに謙遜や謙虚さも時には必要だ。あまり自分のことをアピールばかりしていると周囲の人に自慢ばかりする人と嫌な印象を与えてしまうかもしれない。しかし「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである」という名言もあるように、自分の良い面はしっかりとアピールするべきである。

   講評   jun

 「日本人ももっと自己アピールをしていくべきである」という意見で二つの理由を考えることができました。
 自己PRをしないと、相手に自分をわかってもらえないというのは、そのとおりですね。謙虚であることも大切ですが、積極的に自分をアピールしなければ理解してもらえない場面も少なくありません。就職活動の話は、ぴったりの実例です。
 また、自ら自分の世界を広げて、多少無理だと思うようなことにもチャレンジしていかなければ自分自身を成長させることも、他人の役に立つこともできないでしょう。
 最後は、ぴったりの名言を引用してまとめることができました。
                           

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