創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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料理は大事なお仕事 ゆきんこ
「今日、コロッケだぞー。」
私の家では、たまにコロッケを作る。店で買うのはあまり好きじゃない。やっぱり、家で作ったのが一番だ。コロッケを作る日は日曜日。作るきっかけは、私か姉か
「コロッケ食べた〜い。」
と言いだすことだ。
「じゃあ、ひさしぶりに作るか。」
父は、毎回このようなことを言う。小学三年生ぐらいの時、父と二人でつくった。私は作り方を知らない。最後にやるパン粉などをつけたりすることと、きちんとした形にすることしか分からない。それなので、
「パパ、形つくるとこになったら教えて。」
とたのむ。今思うとずるい。まあ、優しい父なのでゆるしてくれる。このようなことを言っている私は、まるで父を家来あつかいしているようだ。けれど、待っているのがイヤな場合は手伝う。
「パパ、何かすることある?」
と聞く。父の返事は
「なら、イモの皮むいて。」
皮をむくのは苦手だ。なのでそれを聞いて少し後かいした。もしここで
「ならやんない。」
と言ったらひどい。私はやってしまったことがある。私がやられたら腹が立つと思う。ということで、形を作る以外も手伝うことにした。初めからやってみて形をつくるまでも大変だということがこの体験から分かった。少しだけでも父の役に立ったということがうれしかった。しばらく、少しずつ手伝いをしながらもくもくと料理し、やっと
「次は形作りだよ。」
と父に教えてもらい、思わず
「ヤッター。」
と口に出してしまった。私はコロッケの形をハートやダイヤやくまやうさぎなどにした。うさぎを作っていると
「ふく雑すぎると揚げる時、こわれるよ。」
と言われショックだった。形も作り終わりやっと揚げた。作ってもまだ夕食までは時間があり、待っていることになってしまった。やっと夕食で食べる事ができた。苦労したけど食べるとあっという間なのでがっかりした。しかし、家族がおいしそうに食べているのを見るとうれしくなった。
母も小さいころ料理をしたことがある。母のころの家庭科の教科書にいくつか作り方がのっていたそうだ。母は料理に興味があり、それにのっているものを全部作ったそうだ。料理がたのしくて、母の母や妹が帰って来る前にお昼ご飯を作っていたりしたそうだ。母の母が帰ってきてご飯が作ってあるのを見て、
「まあー。なんてうれしいことでしょう。」
とほめてもらったそうだ。
料理するのは大変なことだということが分かった。
おなかいっぱいになり、満足して皿を片づけた。
講評 suzuyo
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