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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   乗れたよ、自転車   リラックマ

 「キコキコ、バッターン。」
また、たおれてしまいました。何度練習しても、なかなか自転車に乗れるようにはなりません。ようち園年長の夏休み。周りの友達は、自転車で自由自在に走り回っています。それを見て、私は、補助輪をつけているのがはずかしく思えてきて、お父さんにはずしてもらったのです。とはいっても、すぐに乗れるようになるわけではありません。私は、お父さんの手を借りて、広場で練習してみることにしました。
 まず、自転車にまたがり、右足だけペダルに乗せます。その時、ペダルはすぐふみこめるように、高い位置にセットしておきます。次に、お父さんにわきを支えてもらって、左足をペダルに乗せ、右足からこぎ出します。
グイッと進みました。お父さんが同じスピードでついてきます。私は、お父さんが支えてくれているので、安心して走り続けます。ふいに、体が軽くなりました。横を見ると、なんと、お父さんがいません。そのしゅん間、まるでドミノの一番最後のコマのように、はげしくバタンとたおれてしまいました。
「なんで、はなしたの!」
と私は怒りました。が、お父さんは、
「リラックマ、五メートルも、一人で乗れたぞ。」
と涼しげに笑っています。私は、とたんに気分が良くなり、もう一度トライしてみようと思いました。
 お母さんも小さいころ、竹馬に乗れるように練習していたそうです。なかなかすぐには上手にならなかったけれど、一歩一歩、歩ける歩数が増えていくのが楽しかったと言っています。毎日の練習の成果で、竹馬を自由にあやつることができるようになった時には、とてもうれしかったそうです。その話を聞いて、最初から出来るよりも、努力してできるようになった方が何倍もうれしいのかもしれないと思いました。
 補助輪を取った日から、何回も失敗しながら毎日練習をして一週間ほどすぎたころ、私もやっと一人で自転車に乗ることができるようになりました。
「乗れたよ、乗れたよ!見て、見て、見て!」
と、はしゃぎながら走り回りました。転んだ分だけ、喜びはばく発すん前まで大きくなっていました。あきらめないで良かった、努力すれば絶対できるようになるのだと、改めて思いました。自転車で走る私の耳の横を、さわやかな風が通りぬけていきました。

   講評   kou

 昨年先生の子どもが補助輪なしの自転車に乗る練習をしたときのことをなつかしく思い出しながら読みました。努力って必ず報われるものなのだなと改めて感じさせられた作品です。自転車に乗れた時のうれしそうな様子がとても心に残りましたよ(^^)。

 4月からいよいよ5年生ですね。気を新たにまたいっしょにがんばりましょう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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