低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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合格記念日 ピクシー
「やったあ、あったぞ」
合格発表の日、パソコンの画面には僕の受験番号があった。この時はまだ合格したという実感はなく、ただ信じられない気持でいっぱいだった。しかし、何はともあれ念願の第一志望校合格を果たしたのだ。ふり返れば、多くの努力をしてきたと思う。勉強を集中してやったのはもちろん、模試を何度も受けた。当然、大変だった。試験日に近くなると遊びもせずにたくさんの問題に取り組んだ。しかし、苦痛とはあまり思わなかった。試験に近づくにつれて増していく緊張感がそういう気持ちにしてくれたのだと思う。遊びたい気持ちを押し切って努力をしたこの受験によって心身ともに成長することができたのだと思う。
試験当日、僕は受からなかったらどうしようという不安、入学できたら楽しいだろうなといういろいろな気持ちが高まっていた。シーンと時が止まったように静まり返った教室。そんな中で刻一刻と時間は進んでいった。試験開始。見慣れない問題が出てきた。
「あせるな、あせるな。とにかく落ち着こう。」
と自分に言い聞かせた。一問一問、問題をゆっくり解いていく。難しい問題だな。おっ、
ここならできそうだ。このくり返しだった。適性検査Ⅰ終了。その後の適性検査Ⅱ、面接の試験も無事終了した。手ごたえは少しだけあった。適性Ⅱが思ったより良く書けたので「もしかしたら受かっちゃうかも」と思えた。不安だった試験が終了した。
そして待ちに待った合格発表。発表されるのは十時だ。興奮した気持ちで学校に登校した。登校後も時計をチラッチラッと見ていた。十時がどんどん近づいてくる。「ああ、受かっているかなあ。」どんなに時間がたってもこの気持ちはなくならなかった。昼休み、五時間目、放課後になり、下校時間になった。ずっと興奮した気持ちで一日が過ぎた。習い事に行くと、他校の友達がその学校から受検した子は全員受からなかったと教えてくれた。「僕は大丈夫かな。」という気持ちがますます高まっていった。家に帰り、すぐにパソコンを見せてもらった。結果は・・・合格。「やった。」そう思った。信じられない気持ちもあったが、とにかく今までにないうれしさがあった。念願の志望校合格を果たすことができて本当に良かったと思う。
この受験は僕の心身ともに成長することができた貴重な経験だった。また、たくさんの緊張、不安を経験することができ、次の受験の時につなげられることができるはずだ。そして、合格発表の日は将来への自信につながる日となった。将来の夢やこれからの活動、その他やってくるであろう困難なことにも自信を持ってやっていけそうだ。またこの日はこれまでの人生において一番の記念日といえる日となった。今までに経験したうれしかったことや、楽しかったことの中で一番の記念日となった。
この合格発表の日は、これからの未来に向かって自信となる「合格記念日」だ。
講評 mae
いい内容で書けましたね!
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