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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   狂気とは?   きこつ

筆者は、「狂気」を中途半端感で割り切れない存在である人間が、己の有限性を染々と感じ、「原罪」の意識に悩んで、常に心に痛みを感じているものだと考えている。また、人間としての自覚をもった人間、すなわち、人間はとかく「天使になろうとして豚になる」存在であり、しかも、さぼてんでもなく亀の子どもでもない存在であり、さらにまた、うっかりいていると、ライオンや蛇や狐に似た行動をする存在であることを自覚した人間の、憤然とした、沈痛な述懐も「狂気」だと思っている。簡潔に言うと、「狂気」とは、今述べたような自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれない。人間にはだれにも「狂気」のようなものがある。我々が行動を起こすとき、心や体の中の様々な傾向のものがある一定の方を向く。それが進み続けると、歪が生じ狂気が生まれる。この狂気が治まるともともとの平静な状態が生まれるが、人間は、いずれ平静な状態に飽きて再び狂気を求める。狂気は否定するものではなく、狂気を反省する自覚が必要だと筆者は考えている。だから、人間には狂気というものが必要だ。
第一の理由は、狂気と呼べるような集中力がなければ何かを成し遂げることはできないからだ。僕にも似た経験がある。小学校のころ学力テストで良い点を取ったらゲームを買ってもらえるので、集中して勉強したところ、今まで覚えられなかった単元がわかるようになった。逆に集中力がなく苦い経験をしたこともあった。陸上で県大会に出場した時、あと少しの所で集中力をなくしてしまい、負けてしまったことだ。
第二の理由は、平凡な毎日では退屈してしまうからだ。時々、フィットネスクラブからチラシが来る。そこには「毎日の生活に退屈していませんか?たまには思いっきり体を動かして、心と体をリフレッシュさせてみませんか」など書いてある。これは人間の本能につけこんだものである。テストの一週間前になると部活が休みになり、勉強だけの生活で運動をあまりしなくなる。その時は、僕もすごく退屈で、早くテストが終わって部活を再開する日が来てほしいと思う。筆者のいう通り、人間は「狂気」なしにはいられない。人間の生活は大小の「狂気」の起伏の連続であり、「狂気」なくしては、生活は展開しないかもしれない。
 確かに冷静に判断することも大切だ。冷静に判断すればミスも少なくなる。しかし、「行動するためには、多くのことに無知でなければならない」という名言もあるように、何かを成し遂げるためには狂気も必要だと思う。冷静になれば、積極的にではなく、消極的になってしまい、安全な方へ逃げて、失敗からヒントを得ることができなくなってしまう。それに対して「狂気」になることで、試行錯誤を繰り返しついには、成功へ導くことができるからである。

   講評   kanera


今月はよく頑張ってくれました。とてもうれしいです。

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