対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   黄金のきっぷ   ひろみ

 この話は、だめでもともとと思って試してみることで創造が生まれてくる。最初からあきらめてしまっていては創造はおこらない。そして、何もない所からそれを生み出すのではなく、美しいものや心に残ったものを組み合わせてつくれば良い。創造のために「こころみ」をつみかさねないのは、人間らしくない行動だ。という話だ。
 私も、チャレンジしてみて良かったと思えたことがある。私が通っている小学校では、児童会の役員が半年ごとに交代していく。役員に立候補できるのは、五年生と六年生で、投票することができるのは、四年生以上だ。役員には会長、副会長、書記の三つがある。会長になれるのは一名、副会長は二名、書記は四名だ。私は会長に立候補することにした。会長に利候補するのは思いきった決断だった。でも、くいが残らないようにしたいという気持ちから、心を決めた。
 「○○にあなたの大切な一票をよろしくおねがいします。」
選挙活動といって各教室に票を入れてくれるようにたのみに行った。たくさんの友達がそれを手伝ってくれた。みんな応えんしてくれているから、がんばらなくてはという気持ちがいっそう強くなった。
 選挙日の時に言う「マニフェスト」をもうそろそろ考えなけらばならない。選挙まであと四日。一日、一日近づいてくる選挙の日。楽しみでもあり、きん張する日でもある。
 「私が会長に立候補した○○です。なぜ会長に立候補したかというとみんなが笑顔で学校に来てほしかったからです。もし私が会長に・・・」
えんぴつをにぎった手がとまった。マニフェストなのだから、ここらへんはよく考えなけらばならない。
「なったら、ドッチボール大会やミニ運動会など・・・だから、私にあなたの大切な大切な一票をよろしくお願いします。」
このマニフェストは会心の出来だった。
 沈黙がしばらく続いた。
 「会長に立候補した○○さんと推薦者の人、お願いします」
いよいよ選挙の演説が始まった。私は四人の会長立候補者の中で一番最後に演説する。もう一度マニフェストの内容を思い返した。
「ドキドキドキ」
心臓が高鳴る。
「ふー。」
もう一度大きく息を吐いた。
 秋ごろに行なった選挙での立候補者の態度を思い出した。みんな他の人の演説を聞く時の態度もよかった。それなら二千十年度の春の選挙はもっとすばらしいものにしなければならないと思った。
 いよいよ私の番がやってきた。台にのぼって演説した。まるで先生になったかのような気分であった。こんな張りつめた空気の中でも練習の時よりも上手に言うことができたので、「精神一到何事か成らざらん」だなと思った。
 結果は残念だったがチャレンジしてみたことに意義があったと思う。また一段階ステップを踏むことができ、黄金のきっぷを手に入れることができた。そして、手伝ってくれたみんな、ありがとう。

   講評   hira

5年生の最後の記念になる作文になりましたね。さて、偶然「記念」と書いてしまいましたが、実力あるひろみちゃん、ぜひ「作文の日コンクール」提出して(作文の丘のようにPC提出)みて下さい。ホームページの一番上にアイコンがあります。
※本名は○をいれて直しておきました。

★「作文の日コンクール」に向けての修正点
・要約部分はカット。
・書き出しの工夫を加えてみる。
・最後の方に「○○記念日」とキーワードを入れる。(HPからコンクール作文を見ることが出来るので参考にしてみて下さい)
・出来れば題名に「○○記念日」を入れる。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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