低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私のはやぶさ記念日 四葉のクローバー
私が最近、初めて出来る様になった事は、何だと思いますか?それは、縄跳びの前はやぶさです。
3週間程前の体育の時間、先生に、
「前はやぶさをやってみましょう。」
と言われてやってみました。しかし、今まで1度も練習した事がなく1度も出来ませんでした。中には、いつまでも跳び続けている人も居ました。スゴイ!私もあんなに跳べる様になりたい!
そして早速、毎日毎日、朝学校に来てからも、中間休みも、昼休みも、ずっとTさんと一緒に練習していました。私は前はやぶさを練習します。縄のピューピューという音は休む事なく、鳴り続いていました。高く上へ上へジャンプし、手を速く動かす事だけを意識して、朝も中間休みも昼休みも、ひたすら練習していました。でも、いくらやっても1度も出来ません。
「疲れてもやり続けるのが良くないのかな。」
と思ったりもしました。まるで、もうひとりの自分に、
「あまりやり過ぎても意味ないよ。」
と言われている様な気分になりました。でも「跳べる様になりたい」という気持ちが胸にいっぱい。頑張ってやり続けました。
すると、3日程すると前はやぶさが2回も出来る様になりました。何か自信がわいて来ました。次は5回を目指します。
でも、2回から5回まで跳べる様になる間が長かったんです。Tさんと一緒に練習しました。私が縄をピューピュー鳴らしていると、横からTさんが、
「あともうちょっとやん」
と言ってくれました。でも、「あともうちょっとって言われても・・・」と内心思っていました。実は、3回出来る様になったのは、なったのですが、もうギブアップだったのです。
「これ以上跳べへん。」
私は本音を吐きました。でもTさんは、
「いや、でも見とったら、もうちょっとで4回5回って 跳べそうなんや。」
と言ってきます。そのTさんの言葉を信じたい所ですが、本当に信じて良いのでしょうか?でもとりあえず、練習を続けました。もう少しで5回跳べるか?こう思いましたが、やっぱりまだまだです。
3年生の時、2重跳びが出来る様になるまで苦労しました。でも、3回から5回跳べる様になるまで、そんなに時間はかからなかったのに・・・。2重跳びなら、2回跳べる様になるまでには、すごく時間がかかりましたが、2回跳べる様になると、5回なんて、あっという間にクリアしました。それなのに、はやぶさはまだまだ出来ません。
そのまま跳べずに迎えた1週間前の「4年生縄跳び大会」。3回は余裕でとべました。そして、「お!良い感じ!」と思うと、4回5回と跳べたんです。なんと5回跳べました。今までの3週間もの練習の成果が出たのです。
「ヤッタ!]
本当に嬉しかったです。それに、4年生全員の中で、私は1位になりました。こんなに嬉しい事は、初めてです。
もし、本音を吐いた所であきらめていたら、1位にもなれなかっただろうし、はやぶさも出来ないままになっていたでしょう。続けて練習したから出来る様になったのだと、心の中で思いました。たとえ1位になれなくても、努力したという事が、私の宝になっていくのですから。私はにぎりこぶしを上に振り上げました。
この日は、私のはやぶさ記念日です。
講評 tamon
記念日としてじょうずに改良できましたね。
次回からは新五年生。がんばろう!
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