国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   狂気   シャミ

 人間は誰でも「狂気」というものを持っている。
狂気と聞くと、堅苦しい、または、怖いというイメージがあるが、この文章での狂気とは、夢中になるなどの意味で捉える。
自分たちが行動を起こすとき、心や体の中にある、様々な傾向を持つものが、ある一定の方向を向く。
その状態が長く進み続けると、歪みが生じ狂気が生まれる。
この狂気は、収まると元の平静な状態に戻る。
しかし人間というものはいずれ、その平静な状態に飽きて再び狂気を求めてしまうのだ。
そして、このような現象を循環させて自分達は生きている。
狂気は否定するものではない。
狂気には反省する自覚が必要である。
僕はこの文章から、人間には狂気というものが必要であると思った。
 そう思う第一の理由は、狂気と呼べるような集中力が無ければ何かを成し遂げるとかはできないからだ。
例えば、試験の時。
試験範囲は広いから、とてつもない集中力を出さないと、試験勉強で範囲の全てを勉強できなかったりする。
逆に、とてつもない集中力を出せば、試験の結果は良い所に辿り着く。
また、子供の頃。
これは特に何も成し遂げていないが、子供の頃は皆遊びに夢中だ。
その夢中な時は、ほとんど、頭に何も入らないし、よぎったりもしない。
大人にとってそれは非常に羨ましい事だ。
大人になると、やらなくてはならない事がどんどん積もっていく。
何かをしていても突然頭をよぎったりして集中できない事が多い。
また、母は九年間ジャズダンスを続けていた。
友達に誘われて、美容と健康の為に始めた。
その時は緩い気持ちで入った。
しかし、三年後、舞台に立った後から、上達する事の嬉しさや認められた時の安心感を知り、辛かったけど続けられたそうだ。
驚異的な集中力で上へ階段を上がっていったから、嬉しさ等を知り、続けられたらしい。
やはりこれらは、狂気という夢中になる事で成し遂げた、あるいは良い結果を得られた物だと思う。
だからこそ狂気は必要だと思う。
 第二の理由は、平凡な毎日では退屈してしまうからだ。
僕はたまに、暇なとき、
「昨日も同じ生活をしたなぁ。」
と感じる事がある。
そんな時、狂気と呼べる、夢中になれる物があったりすればとても楽しくなる。
それに、十代男女のストレス解消のデータによると、一位共に「カラオケ」、二位・女性「食べる」、男性「テレビゲーム」、三位・女性「長電話」、男性「ビデオ鑑賞」とある。
ストレス解消というのは、一種の狂気、夢中になっている事だと思う。
やはり狂気があれば、通常の生活から飛び出して、自分を解放できる。
自分が楽になれる。
だから狂気は必要だと思う。
 確かに冷静に物事を判断する事も大切だと思う。
冷静に考えれば落ち着いて物事に取り組めると思うからだ。
しかし、
「行動するためには、多くの事に無知でなければならない。」
という名言もあるように、何かを成し遂げる為には、狂気も必要だと思う。
また、冷静な判断と狂気がうまく組み合わさる事が、最も何かを成し遂げる為に適切な行動なのかもしれないと、僕は思う。
 僕は四月から、中学二年生になる。
後輩ができる歳になる。
その分、受検も近くなってくる。
もっともっと授業や勉強に狂気を出して務めていきたい。
また、部活も、二年からは後輩に教える事もあるし、途中から先輩が抜けてしまうから忙しくなる。
だから、部活にも今まで以上に狂気を出していきたいと思う。
そして、部活と勉強を両立させる事に全力を出して、狂気を注ぎ込んでいきたいと考えている。
 最後に、僕は狂気という物にとても感謝している。
なぜなら、狂気のおかげで物事に集中できた事が多々あるからだ。
僕はこれからも狂気に助けられながら成長していきたい。

   講評   inoko




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