第二の対策は過去から学ぶことだ。定着文化を持続させるには、古き良きものから現代を生きるためのヒント得るべきだ。現代は常に新しい求めるあまり、物事が便利になりすぎているように感じる。すぐに次のものへと移るとその物を深く理解できぬまま、あるいはその物の良さを実感できないまま次のものへと移ってしまうことが多いだろう。アドルフ・ハックスリーの「Brave New World」では、未来では新しい、進歩したものを求めすぎ、逆に古いものが珍しいという価値観になってしまうということを予測している。そして古いものに魅力を感じる人たちは偏見を持たれ、古いものの魅力に興味をまったく示さない。そして未来は物事がすべて便利にそして簡潔になってしまいものの深みや、人の感情といったものが重視されなくなってしまう。新しいものばかりに目をむけていても、必ずしもよいものが作れるというわけではない。