対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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初めてのゴールキック ピロシ
「ズバッ」
「おっしゃー。」
「ナイスキック。」
とキーパーがほめてくれた。今ぼくは試合で初めてゴールキックをけった。ぼくはサッカーで右サイドバックというポジションと右のコーナーキックを担当している。コーナーキックはゴールラインとタッチラインが九十度に交わっている所からける事で、サッカーにはもう一つキックがあって、名前はゴールキックだ。ゴールエリアからけるので、ゴールキックという。ぼくのチームでキックして飛ぶ人は、ぼくをふくめて四人しかいない。ふだんゴールキックをけっているのは、キャプテンとセンターバックとキーパーで、今までぼくはけっていなかった。ゴールキックは、自分のチームのじん地でゴールに一番近い所からけるので、できるだけ遠くまで飛ばないとすぐに相手にとられ点を決められる可能性が高い。キック力がそこそこあるぼくでも、ゴールキックをけるほどのキック力はなかったのだ。
ある日、トップとキーパーと右サイドハーフが、オスグッドという足の病気になってしまった。そして試合の日センターバックが休んだ。その日の二試合目、キャプテンが高い所のボールを頭で敵と競り合った時、キャプテンと敵の頭がぶつかった。そしてキャプテンは退場し、キーパーはオスグッドでけることができず、センターバックも休んでいたので、ゴールキックをける人がいなくなってしまった。そこでコーチが、コーナーキックをよくやっているぼくに
「Nけってみろ。」
と叫んだ。そこでぼくは、ゴールエリアにボールをセットした。ける前はとっても不安でドキドキしていた。そしてぼくは、思いっきり振りかぶって、ボールめがけて勢い良く足を振り下ろした。
「バシッ。」
といういい音がしてボールが空に向かって上がった。
「ナイスキック。」
とキーパーがほめてくれて、コーチやみんなも
「いいぞ、その調子。」
と言ってくれた。みんながほめてくれてとってもうれしかった。
二年生になった時に、お母さんは、逆上がりができなかったそうだ。休み時間は毎日、毎回逆上がりがとても上手な人と校庭の鉄棒で練習を続け、ある日やっと、逆上がりができるようになったそうだ。
「あっできた。」
とさけび、周りにいた友達も一しょに喜んでくれ、それがとってもとってもうれしかったそうだ。ぼくも逆上がりができるようになったのは二年生だ。まるでお母さんはぼくみたいだ。
「あっできた。」
とさけんだし、周りにいた友達もほめてくれた。
初めてできたらとってもうれしいだろう。でもそれよりももっとうれしいのは、毎日、毎回、何度も練習をして、やっとできた時だ。そしてみんなが、友達が一しょに喜んでくれる方が絶対に喜びが増し、
「やったー」
「いいぞ」
「ナイス」
などみんなでほめ合った方がいいという事がよくわかった。
「ズバッ。」
ぼくは、二度目のゴールキックを力いっぱいけった。
講評 sarada
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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