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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人の謙遜   チョコ

 自分はできる、と自信を持って事に臨んでいくことは、決して悪いことではないし、言ってみれば、とても良いことなのである。だが、その自信がなくなってしまう時、つまりは、「できる」と言ったことが「できない」に変わってしまった時、とても自分を恥じる。というのは、日本人くらいだ。だから、日本人は最初から、「自分はできる」という言葉を発しない。自分が失敗した時のために、「できない」という言葉を使って安全地帯に身を置く。私は、そんな日本人の中にある謙遜という性質を変えていった方が良いと思う。 理由の一つは、できない人にとっては、失礼なことでしかないからだ。私の所属している陸上部では、五十メートルのタイムを計測することがある。私が思うに、足の速い子は、遅かろうが速かろうがタイムを聞いてもそう簡単には教えてくれず、遅い子は堂々と教えてくれそうな気がする。私だったら、「タイム何?」と聞かれたら、「八・一九だったゼイ!」と、もう満面の笑みで答えてしまうが、ある速い子は、聞いて答えてくれたとしても小声だし、「やだ。」と教えてくれないことが多い。なぜ、素直に教えてくれないのか、考えてみた。それはたぶん、格好をつけているのか、自慢していると思われるのが嫌なのかのどちらかだ。自分のプライドが許さないのだろう。プライドがなんだか知らないが、自分が私より速いことを分かっているくせに教えてくれないのは、嫌味も同然だ。 もう一つの理由は、謙遜していると、自分の力がそこから伸びないからである。英語の授業の中で、スキットの役になりきって文をみんなの前で発表することがある。「誰かやる人、手挙げて。」と先生が言っても、発音の良い子はあまり手をあげず、皆の受け狙いや乗りで挙手をする子が多い。私は、少し自分でも上手かなとは思ったりもするのだが、みんなに自慢していると思われるのが嫌で、挙げたくても挙げられない時がある。「またこいつかよ。」と思われてはいないのかという恐怖にかられて自分を謙遜してしまう。その恐怖に負けてしまうから、いつまででも同じ場所に止まったままになってしまうのだと思う。日本人は怖がりだ。 自分はできると思ったことをできないと、私も恥ずかしい。「何事もしないものだけが失敗もしない」という名言もあるように、安全地帯に身を置いておけば恥ずかしくはならない。だが、素直に自分の持っている力を発揮して、失敗したらどうしようという恐怖も捨てて臨んだら、たとえ失敗したとしても、それは自分を大きく伸ばしてくれる。だから私は謙遜することを直していった方がいいと思う。

   講評   nara

 中1で取り組んだ課題長文はいずれも難しかったけれど、いつも真正面からぶつかって意見を組み立てていたね。春休みに時間があったら、1年間の作文を取り出して読み返してみるといい。この1年にどのくらい力がついたか、自分でも実感できると思うよ。
 4月からの課題のポイントがすぐに理解できたところは、さすがはチョコさん。作文も楽しみだな。2年生が飛躍の年になりますように!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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