創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   エイプリルフール   ひんこ

「ギャハハ」
と私は笑った。ブラッドがだまされたからだ。あわてて教科書を開いて、いままで習ったところをふく習しているブラッド。それが私を笑わした。
 バカだなぁブラッド、4月1日エイプリルフールの日だというのをとっくにわすれている。その気持ちを読みとったのか、彼は言った。
「さては、ぼくをだましたな。明日テストがあるなんか言って。」
かれの顔は、りんごのように赤かった。あーあ、バレちゃった。そう思いながらも、かれをだます作戦作りをまた始めた。
 やっと考えついたのは、このアイデア「くつひもがほどけてるよ。」だった。これは思いついたのではなく、たんにエミリーの作戦をぎっしりまねしたもの。ためしに、またかれをだますことにした。しかし、教室内にかれの姿はない。遊びにいったのだ。
 帰ってくるまで待つことにした私はバナナを食べ始めた。すると、「ギギギ・・・」教室のドアがゆっくりと開いた。目の前に立っている人物、それはブラッドだった。その事を知った時、私はにやっと笑った。よーし。エミリーの作戦をさっそくためしてみよう。
 ちょっと勇気がいるかもなぁと思ったが、自然に口が開いた。あわてて閉じようとしたが、おそかった。
 「くすひもがほどけてるよ。」
 「さっき結んだはずだよ。ほどけてる?」
と彼は聞きながら下を見た。その時、私は笑いがこみ上げてくるのを感じた。ついにプッとふき出してしまった。しかし、かれは落ち着いて言った。
 「ほどけてないよ。」
あちゃー。作戦大失敗。でも、来年また作戦を考えてリベンジしよう。

   講評   sumomo

 言葉の森でのはじめての作文はどうでしたか?今回、項目のなかでやってみようと説明したことは「自分がどんなことをしたのかをしっかり書くこと」「たとえ」そして、「書き出しの工夫」でしたね。難しいものはありましたか? 書き出しがしっかり工夫できました。笑い声からはじまると、なにか楽しい話かな?と思って読み手がひきこまれますね。4月1日のエイプリルフールにいたずらをしたようすがくわしく書けました。だまされたお友達がどんな様子だったのかもたとえをうまく使って表現できています。「作戦をぎっしりまねしたもの」という表現の「ぎっしり」はどういう意味でしょう? 会話や擬態語もつかって、その時の様子が生き生きと書けました。次の作文も楽しみですね。   

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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