創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   恩師   リザードン

 「最後はつらいなぁ。」  K先生がぽつりと言った。卒業式の卒業証書授与が行われた時の1コマだ。(僕の名がわ行なので、卒業証書が手渡されるのは最後なのだ。)K先生は、僕が4年生の時の担任の先生で、恩師とも言える存在である。 「4年2組の担任は、K先生です。」 「よろしくお願いします。」 この時から、僕とK先生の付き合いは始まった。その頃の、僕のK先生への印象は(無愛想で怒るととても怖い先生)だと思っていた。しかし、いざ授業が始まってみるとその印象はくつがえされた。K先生の趣味は、登山だ。夏休みや正月には、登山をしている。今年は、海外にあるヒマラヤ級の山に登るそうだ。冗談好きで、みんなをよく笑わせている。6年生を送る会では、なぞかけを披露してくれた。その中の1つが「6年生とかけてゴミと説く。そのこころは。どちらも学校の誇りです。(笑)」さらに、シートン動物記を読んでくれたこともある。だから、卒業文集で小学校生活で思い出に残っているものは、と聞かれれば「K先生の授業」と答えるだろう。  実は、K先生にひどく怒られた事がある。は、それは、ALTの授業の時だった。その頃の僕は、目立ちたがり屋だった。その時は班で活動する時間だった。すると、ある女子が 「男子だけが指揮している。」 と泣き出してしまった。先生を中心に話し合いをしたが、僕達が文句を言い続けたため先生が怒った。先生にあれほど怒られたのは初めてだっただろう。先生の形相はまるで鬼の様だった。その後は泣きじゃくりながら、ブツブツと文句を言っていたが、家に帰って冷静になって考えてみると 「あぁ、確かに俺は間違っているな。」 と思えるのだ。雨降って地固まる、という様に「先生は自分の事をわかってくれる」と信頼することができた。僕は、6年生の担任がK先生ではなかった。しかし、妹の今年度の担任がK先生なのでうらやましいかぎりだ。  この様に、信頼できで御世話になった先生を恩師という。恩師とは人間にとって、かけがえのない思い出を作る事を手助けしてくれる存在なのかもしれない。

   講評   yuta

 新しい項目もばっちりですね。

●書き出しの工夫:『「最後はつらいなぁ。」 K先生がぽつりと言った』。学校の先生とは、教え子との別れを宿命づけられている職業なんですね。
●体験実例:K先生は4年生のときの担任で、山好きなすがすがしい先生なんですね。特に印象に残っているのは叱られたときのこと。「先生は自分のことをわかってくれる」と信頼できた経験でしたね。
●ユーモア表現:6年生を送る会ではダジャレを披露。「6年生とかけてゴミと説く。そのこころは。どちらも学校の誇りです。(笑)」 (>�<)ありがとう先生!
●たとえ:怒られたときは『まるで鬼のよう』だったのですね。“その後は泣きじゃくりながら……”という状況、わかります。びっくりしてしまったね。でも、そこから冷静になって反省できたところがえらい。
●一般化の主題:『恩師とは人間にとって、かけがえのない思い出を作る事を手助けしてくれる存在なのかもしれない』。そうですね。間違いなく、人生の思い出の一部になる存在です。いい先生に出会えて幸せでしたね。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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