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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心の豊かさ   PINK

 現代の社会は、物資的な豊かさが重視され、人間の心の豊かさに重みを置くことが少なくなってきた。例えば、お金で買えないものはないという言葉が流行したのも物の豊かささえあれば幸せになれる考えが現代社会を支配していることを表しているのかもしれない。人間の心を軽視するように変化してしまった現代社会には問題がある。では、その原因は何なのであろうか。
 考えられる原因として第一に、日本は戦後の物不足の時代から立ち直ろうとした歴史を背負っているからだ。生活する上でなくてはならない必需品すら十分に手に入れることが困難だった時代を経験し、そこから急激な復興を遂げた日本。モノを得ることが豊かさの象徴であるかのような感覚が、今でもまだ日本人の奥底に残っていることも考えられるのではないだろうか。
 また、第二の原因としては、資本主義の世界では金銭関係で物の価値が判断されてしまう社会的背景が挙げられる。
 確かに、物資的な豊かさは我々が生きていくために重要なことではある。いくら精神的に豊かな暮らしをしていても、モノが一切無ければその豊かさを感じることもままならないだろう。人間の豊かさより物資的な豊かさが優先されているのは問題だ。

   講評   kira

 PINKさん、こんにちは。私たちは日本という平和な国で何不自由なく暮らしています。モノの不足で思い悩むことがなくなった分、心の豊かさの不足を感じることが多くなりました。もちろんこれは比例関係ではないと思いますが、モノが不足しているあいだは、心の貧しさなど気にしておられないというのが現実だと思います。
 戦後の経済復興は、豊かな国アメリカへの強烈な憧れを原動力にして進められました。三種の神器として「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」があり、人々は努力して幸せの象徴たるそれを手に入れました。高度成長気には新しい三種の神器として「カラーテレビ・クーラー・自動車」が登場して、その後も次々と新しい商品が人々の憧れとなっています。
 それも資本主義社会という社会的背景が加速させる原因となっています。競争があり格差があるという以上、どうしてもものさしは分かり易い金銭価値になっています。
 まとめでは「衣食足りて礼節を知る」を考えたのですね。国の福祉で最低限度の生活を保障するという中身がよく議論されています。そこまでは必要としても、現代社会のように過剰な競争が心の問題を踏み越えてしまうことは問題ですね。

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