国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   里山を歩いていると(感)   みんと

 秋の終りで道ばたの草もほとんど枯れていました。せまい谷間に農家が点々とあり、だんだん畑がきれいに整備されています。雑木林やスギ林もきれいに手入れされています。たいへん美しい景観です。しかし、村のあちこちに立てられた看板が目ざわりです。今、美しく維持されている里山は、必要なてまひまをすべて山里の人びとの善意に負っています。たまに訪れる私のようなハイカーが里山を楽しむとき、山里の人びとの善意にただあまえているだけです。また、里山には治山、治水という機能があります。山が荒れて土砂を川に流しこみ、中流や下流に水害をおこさせないようにするはたらきです。おいしい水を川へゆっくり供給するという機能もあります。生ゴミのようなゴミを町に散乱させないことです。生ゴミをあさるような野生動物の脅威になる野犬や野良猫を作りださないことも必要でしょう。そして、野生動物とのほんとうのつきあい方を私たちがしっかり知ることです。 私は4年生のころ、小学校のボランティア活動で近くの若宮大路(鎌倉)にゴミを拾いに行った。若宮大路は、全体的には綺麗だったが木の下など細々した所や端にはたくさんのゴミがあった。ビニール袋やタバコ・お菓子のゴミ・割り箸などいろいろなゴミが、まるで小石のようにゴロゴロ転がっていた。中でもタバコのゴミがだんとつで多かった。タバコは、火を消したつもりでも後からまた火が点火することだってあり得るのでそんなにたくさんのタバコをポイ捨てして全てのタバコに点火したら大火事になってしまう。もしそれが現実になってしまったら誰が責任を取るのだろうか・・・と思うと少し頭にくる。
 自分の住んでいない他の町に行くということは、行った町の決まりや文化に従い町や町の人に迷惑をかけずに礼儀正しくふるまわなければならないと思う。その町の人は、町によそ者が来るのを許可しているのだから、自分勝手な行動をして自然を壊したりするのは失礼ではないだろうか。「立つ鳥あとを濁さず」という、ことわざがあるように自然は汚してはいけない。きれいなままで残ってほしい。

   講評   souyo

 第一段落 要約。「秋の終わりで…看板が目障りです。」までの文章はカットして構いません。「今美しく維持されている里山…」から文章を読み始めても、長文の内容を把握することはできるでしょう。

 第二段落 若宮大路の清掃ボランティアをしたときのことを書きました。<体験実例>を入れられましたね。タバコのポイ捨てが多いということは、これは大人の仕業ですね。はずかしいことですね。「まるで小石のようにゴロゴロ転がっていた」と、<たとえ>をかくことができました。

 第三段落 ことわざを入れて、「自然は汚してはいけない。きれいなままで残ってほしい。」という意見をかきました。今の項目は<分かったこと>を入れることなので、「体験を通して、「街によそ者がくるのを許可してくれていることが分かった。だから自分勝手な……」と、文を再構成してみましょう。理解したことと、それに基づく意見もあるすばらしい作文になるでしょう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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