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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   やっとできた、二重とび   かこちゃん

「おはようございます。」
今週も、いつも通りの新体操、中級コースの練習が始まりました。中級コースでは、初級コースでやらないむずかしいわざなどを教わります。その分、先生もきびしくなり、毎週きんトレなどを八十回やります。まずは、輪になってじゅんび体そうをします。アキレス腱をしっかりと伸ばします。ウエストもひねって、えんぎをしたときにポキッとならにようにしました。次に、体育館を走りました。広い体育館を右回りで五分間ずつ、左回りで五分間ずつ走ります。合計で十分間走ることになります。こんなに走るのはふだんの生活の中ではあまりないので、おなかがいたくなり、つかれます。おなかのいたみはどんないたみなのかというと、きん肉つうのいたみに、おなかをひっぱられているときのいたみがまざったような感じです。しかし、最近はなれてきたのか、いたみは少なくなってきました。
「先生、終わりました。」
どこかのお姉さんが言いました。すると先生が、
「では、ロープを持って、前とびを五十回、いや、百回。後ろとびを百回とんでください。そしてそれが終わったら、二重とびの前、後ろを学年プラス十回とんでください。」
と、次の課題をいいました。わたしは課題を聞いて、
(どうしよう。前二重とびはいいけど、後ろ二重とびは一回もとんだことがないよ。)
と、心の中で思いました。そう思ったのはわたしだけではなかったようで、友達もあせった顔をしていました。それに、中級コースでは時間内に課題をこなさないと、課題をこなした人においていかれ、そして課題をこなすまですっと体育館のはじで残りをやらなければならないので、とりあえずわたしは前二重とびの百回からちょうせんしてみました。前二重とびはなんとか十四回とぶことができました。そして問題の後ろ二重とびで何度もちょうせんしてみましたが、結局時間内には一度もとべずに終わてしまいました。残ったのはわたしともう一人の友達だけだったので、とてもさびしかったです。その後もはじで何度もちょうせんしましたが、あともう少しというところで足がついてしまいます。しかし、わたしがあきらめようとしたとき、なんと後ろ二重とびができたのです。わたしはびっくりした気持ちとうれしい気持ちがまざってふしぎな気持ちでした。その後もまるで魔法にかかったように、何回もとぶことができました。
 わたしは、後ろ二重とびができたことによって思い出したことがあります。それはまだわたしが三年生だったころのことです。わたしは、三年生のころもよくなわとびをしていました。それは、まだ前二重とびができなかったからです。それに、前二重とびを十回連続でとぶと、ゴールデンなわとびカードというものがもらえるからです。しかし、いつも練習している場所を二年生がひとりじめをしていて、なかなか練習することができず、家で練習することが多く、いつまでたっても先生に見てもらえませんでした。しかしある日、練習場に行くと、運よく先生がいたので見てもらうことにしました。
「はい、どうぞ。」
と、先生が言いました。
「ヒュヒュン、ヒュヒュン。」
いつもよりなわとびの音が大きく感じました。
「もういいですよ、かこさん。合かくです。おめでとう。今、カードを持ってくるからね。」
と、先生がしょく員室へもどりました。わたしはその間、おどろいたままだまっていました。先生がもどってきて、わたしにカードをわたしてくれました。そのとき初めて、テストに合かくしたのだなというよろこびが感じられました。
 わたしは、
(今までできなかったことができたときのよろこびは、いつまでも心の中で思い出すことができていいな。)
と思いました。新体操が終わった後、すぐにお母さんに後ろ二重とびができたことを
伝えました。

   講評   nakami

 お清書と読解問題、がんばりました。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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