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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   名前を考えると   なまず大使

 「〇ちゃん。今日の部活来る?」
私は、学校で周りの人から影ちゃんと呼ばれる。理由は名字が〇山だからである。何時からそう呼ばれだしたのかは、自分でも覚えていない。でも、私はあだ名で名を言われることに別に嫌ではない。馴染みやすくてよいと思う。しかし、私は最近、なぜ自分は本名で呼ばれないんだろうとも思っている。(書き出しの工夫・状況説明)
 確かに、あだ名は馴染みやすくて良いものである。新しい友達を作るとき、本名で呼ばれたり呼んだりするのは、何か馴染みがなくてつまらないと思うことがある。それに比べてあだ名で呼ばれると、呼ぶ人と呼ばれる人の関係が近いように感じられる。そうすることで実際の関係も深まり、友達などを作ることができるのである。私も実際、あだ名で呼ばれることによって、いろんな友達ができたと思っている。(複数の意見一・構成)
 しかし、本名を大切にすることも必要であるはずだ。いくらあだ名が馴染みやすくても、両親が考えた名前を無駄にすることは間違っている。自分の名前にはそれなりの思いが詰まっている。私の名前は、〇〇。昔聞いた話によると、「ひろ」は祖父の名前と弘法大使の漢字からである。そして、読みである「ひろ〇」とは、「心のひろい人」と言う意味である。私としても、是非この名前は死ぬまで変えないという心構えである。(ユーモア表現)(複数の意見二・構成)
 確かに、あだ名も本名も大切である。しかし、結局、一番大切なのは、自分の存在を示す名前である。あだ名も度が超えれば、いじめにつながる。本名だけでは、暖かさが足りない。そう考えたときに一番大切になってくるのは、名前の目的である自分の存在を示す名前であるのだ。存在を示す名前というのは、自分自身が自分のことだと判断できる名前である。それが、何よりも大切だと私は思う。今日も、あだ名で呼ばれる私であった。(総合化の主題)

   講評   kaki

【1段落目】
普段からあだ名で呼ばれているという、状況説明ができました。同時に本名を呼ばれないことに対する疑問も書いたのがいいね。
【2段落目】
「確かに、あだ名は馴染みやすくて良いものである」と、あだ名の利点が挙げられました。それを裏付ける理由も丁寧に述べられています。あだ名と友だち作りが、切っても切れない関係だということがよくわかりました。
【3段落目】
「しかし、本名を大切にすることも必要であるはずだ」と、もう一方の意見「本名」についても考えることができました。本名がもつ意味をしっかり理解していることが伝わってきます。「是非この名前は死ぬまで変えないという心構えである」という表現には笑ってしまいました。 【4段落目】
「確かにあだ名も本名も大切である。しかし、結局、一番大切なのは、自分の存在を示す名前である」と、今回から新しく学んだ書き方がきちんとできました。あだ名や本名に振り回されるのではなく、それぞれが持っている「目的=自分の存在を示すもの」をきちんと認識しておくことの大切さがよくわかりました。


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