国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
山を守るために リザードン
里山を歩いていると、何人ものハイカーとすれちがう。それぞれの目的を気持ち良く、楽しく達成させてくれるのが里山の景観であり、それを構成する野生生物を中心とした自然だ。しかし、ハイカーのマナーの悪さは村の人びとにとって目にあまるのだ。私は、都市に暮らす人びとが、大切な里山を維持してもらえるようにボランティア活動をするべきではないかと考えている。野生動物にとって一番いいのは緑のコリドーだ。野生動物の体をかくしてくれる緑の回廊だ。都会の公園に伝わる緑のネットワークだ。さいあたっては、野生動物とのつきあい方を私たちがしっかり知ることが大切だ。 今、山のゴミ問題が大きな社会問題になっている。富士山が世界遺産に登録されないのは、ゴミが多いからだという。作者は、「山は水害をとめている。」と書いていますが、実際は「山にある木が水害をとめている。」だとおもう。どちらにしろ、木が生えている里山は、地元では管理しきれないので人口の多い関東、近畿などから有志を集めボランティア活動をする事はいいことだと思う。それが、野生動物との共につながり、山の美しさを保つ事につながるだろう。 しかし、森を守るために道路を地下のトンネルにするのはどうかと思う。確かに、動物への配慮は必要だが、そんな資金があるのなら、植林活動や山を見守る人を雇ったり、それこそ緑のコリドー作りにあてるべきだと思う。緑のコリドーは良い案だろう。公園に、きつねなどが現れたら面白いだろう。道の両側に桜やもみじ、イチョウが並んでいたら、季節を感じる事もできるうえ、外を歩いている時も楽しみが増えるだろう。 ある山に登った時のかがやく様な景色は今でも覚えている。あの景色を守るためにみんなが協力する必要があると思う。
講評 yuta
◆要約は、敬体の文を常体に直し、工夫をしてまとめましたね。
◆“木が生えている里山は地元では管理しきれないので、人口の多い関東、近畿などから有志を集めボランティア活動をする事はいいことだ”という意見は、とてもいいですね。例えば、学校カリキュラムにもそういう活動を入れるとか。“野生動物との共につながり、山の美しさを保つ事”を子供のころから体感できるといいですよね。
◆“しかし、森を守るために道路を地下のトンネルにするのはどうかと思う”と、筆者への反対意見を打ち出したのは、個性的。今ある道路はそのまま使いながら、動物達が移動できる緑のコリドーを作ることは、きっと可能でしょうからね。真剣に考えればいい案が出てくるはずです。
◆“山に登った時のかがやく様な景色”。自然の美しさをちゃんと見る目があれば、それを守りたいと思うものですよね。自然を壊す人は、それが見えていないのでしょう。最後は【人間にとって〜は……である】の形に当てはめて結んでみてください。
▼さいあたっては、野生動物との→ さしあたっては
▼「山は水害をとめている。」と書いていますが、→ と書いているが、
☆段落をつけると読みやすくなりますね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |